Thursday, April 2, 2020

IHI、世界初のエンジン内蔵型電動機 テールコーン装着、現在以上の出力確保 - Aviation Wire

 IHI(7013)は、ジェットエンジンに搭載する内蔵型の電動機を、世界で初めて開発した。後方にある排気の流れを整える「テールコーン」に装着し、現在の旅客機に搭載する発電機以上の出力を確保するもので、2030年代の機体システム電動化の実現を目指す。

開発したエンジン内蔵型電動機(IHI提供)

 エンジン内蔵型電動機は、IHIと国内各社が連携し開発。NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの委託により進められた。電動機は、エンジンの排熱に対する耐熱性を高めた技術を用いて開発し、今年2月の地上実証実験で定格出力250kW(キロワット)を達成した。現在の旅客機に搭載する発電機は最大250kVA(キロボルトアンペア)で、開発した電動機の出力は現在のものを上回る。

 IHIは航空機のCO2排出量削減に向け、エンジンを含む航空機システム全体のエネルギーマネジメントの最適化を目指す「航空機・エンジン電動化システム」(MEAAP〈ミープ〉、More Electric Architecture for Aircraft and Propulsion)を提唱。2030年代の電動化システム実現を目指している。

 現在の航空機は、ギアやシャフト機構を介し、エンジン外側に搭載した電動機とエンジン回転軸をつないで発電している。MEAAPの実現には大容量の電動機の開発が課題となっており、現在の方法で大容量化を実現すると、機器の大型化による空気抵抗増加などを招く。空気抵抗を避けるためにテールコーンに搭載した場合、電動機の耐熱性が技術課題となる。

 IHIでは今後、さらなる大出力化も検討。次世代航空機で期待されるハイブリッドエンジン化などを目指す。

エンジン内蔵型電動機のイメージ(IHI提供)

航空機・エンジン電動化システムのイメージ(IHI提供)

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