【NQNニューヨーク=岩本貴子】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比345ドル95セント(1.1%)安の3万0924ドル14セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受けて長期金利が1.5%台に上昇し、投資家心理が悪化。金利が上昇すると相対的な割高感が意識されやすいハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄を中心に売られた。
パウエル氏は4日午後のウォール・ストリート・ジャーナル紙の公開インタビューに応じた。長期金利上昇について「金融市場に持続的な逼迫がみられるようなら懸念する」と述べたが、具体的な抑制策に言及しなかった。発言後に長期金利が一時1.55%に上昇。ハイテク株への売りが強まり、スマートフォンのアップルなどが下げた。
米株の変動性指数(VIX)は一時、前日比2割程度高い31台に上昇した。20を上回ると市場の不安心理が高まった状態とされる。心理悪化で化学のダウや航空機のボーイングなど景気敏感株の一角にも売りが及んだ。ダウ平均の下げ幅は一時700ドルを超えた。
ダウ平均は引けにかけて下げ渋った。米国で新型コロナウイルスのワクチンの普及が加速し、追加経済対策が景気回復を後押しするとの見方が強まっている。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスなど経済活動の再開で恩恵を受ける銘柄は上昇。原油高を受けて石油のシェブロンも買われた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落。前日比274.280ポイント(2.1%)安の1万2723.472で終え、年初来で小幅のマイナスに転じた。電気自動車のテスラが5%安。エヌビディアやマイクロン・テクノロジーなど半導体関連株の下げも目立った。
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