9日の米株式相場は上昇。市場にリスク選好ムードが戻り、押し目買いの動きでナスダック100指数は昨年11月以来の大幅高となった。米国債は3年債入札後に上げ幅を拡大した。
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フィットネス機器を手掛けるペロトン・インタラクティブが14%高となるなど、在宅関連の勝ち組だった銘柄に再び勢いが戻った。ワクチン接種が進み、1兆9000億ドル(約206兆円)規模の追加経済対策が実現に近づく中、こうした銘柄はこのところ敬遠されていた。この日に限ってみると、グロース株からバリュー株へのローテーションは大きく反転した格好だ。テスラは20%値上がりし、約1年ぶりの大幅高となった。
S&P500種株価指数は前日比1.4%高の3875.44。ダウ工業株30種平均は30.30ドル(0.1%)高の31832.74ドル。ナスダック総合指数は3.7%上昇。
Eトレード・ファイナンシャルのトレーディング・投資商品担当マネジングディレクター、クリス・ラーキン氏は「1年足らず前には市場の歴史で最大級のネガティブなマクロイベントが買いの好機と解釈されていたことを忘れてはならない。足元のポジティブなシグナル全てを考慮すれば、今回は違うと考える理由はほとんどない」と指摘。「ナスダックがこの日上昇しているのは驚きではない。ファンダメンタルズは強気相場の継続を支えている」と述べた。
米国債相場は上昇し、利回りは最近の高水準から低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.53%。
外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して全面安。リスク資産が再び買われ、ドルロングで利益確定の動きが出た。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%安。ドルは対円で0.4%安の1ドル=108円48銭。ユーロは対ドルで0.5%高の1ユーロ=1.1901ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続落。テクニカル指標で、原油相場の上昇が行き過ぎかつペースも速過ぎだったことが示された。原油相場は先週の上昇でボリンジャーバンドの上限を上回り、近く下落する兆候が出ていた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は1.04ドル(1.6%)安の1バレル=64.01ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は72セント下げて67.52ドル。
ニューヨーク金相場は大幅高。ドルが下落したことで代替資産としての金の妙味が高まった。また債券利回りの上昇が一服したことも金買いにつながった。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、2.3%高の1オンス=1716.90ドルで終了。
原題: Nasdaq Jumps Most Since April in Risk-On Revival: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Declines Against Peers as U.S. Yields Fall: Inside G-10(抜粋)
Oil Deepens Retreat After Recent Rally Flashes Technical Warning(抜粋)
Gold Jumps the Most in Two Months as Dollar’s Rally Stalls(抜粋)
(相場を更新し、コメントなどを追加します)
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