Thursday, August 12, 2021

グリーン燃料の地産地消 水素エンジン車の挑戦 - FNNプライムオンライン

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テクノロジー

働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。

グリーンなエネルギーを使った車が、未来に向かって走りだしている。

すさまじいエンジンを上げて走り抜ける、1台のレーシングカー。
そのマフラーから噴き上がるのは、白い煙のような湯気。

そして、山の奥深くに立つ施設の煙突からも、勢いよく湯気が。

実はこの真っ白な湯気に、脱炭素社会への熱い思いが。

先日、大分・日田市のサーキットで行われた自動車レース。

このレースに参戦したのが、トヨタが開発し2021年4月に発表したガソリンなどの化石燃料の代わりに水素を燃焼させて走る水素エンジン車。

レースに参戦するのは2度目だが、今回の注目は、その燃料の作り方。

燃料となる水素の一部を作ったのが、同じ大分県の九重町にある地熱発電を利用した水素製造プラント。

トヨタ自動車・豊田章男社長「前回の24時間レースが、使う側の自動車の技術の選択肢を広げる行動だったとするならば、今回のオートポリスでの取り組みは、再生可能エネルギー(を作る)技術の選択肢を広げる行動になるのではないか」

水素を「使う」の次は、水素を「作る」。

トヨタは2021年5月、世界で初めて、水素エンジン車でレースに参戦。

この時に使った水素は、福島・浪江町にある施設で、太陽光発電を利用して作られたものだった。

今回は、大手ゼネコンの大林組が手掛ける地熱発電施設で、水素を製造。

しかも、同じ県の中で、“作って使う”。
目指すは、水素の地産地消。

実は、日本の地熱エネルギーの資源量は、アメリカ、インドネシアに続き、世界3位と恵まれているが、地熱の発電設備の容量は10位と、豊富な資源を生かしきれていない。

その貴重な資源を最大限に生かして作った水素。

地熱で作った電気を水素に変換させて運ぶため、送電設備なしでエネルギーの運搬、販売ができるのもメリットの1つだという。

大手企業がタッグを組んで実現させた、水素の地産地消。

今後について、今回のレースにドライバーとしても参戦したトヨタ自動車の豊田章男社長は、「カーボンニュートラルは、エネルギーを作る、運ぶ、使う。全産業で取り組むことが大事だと思っている。水素社会を実現するためには、仲間を増やす。こういう活動を広げていくことこそが、日本独自のカーボンニュートラルの道を探り出す。それこそが大きな意義につながると思う」と語った。

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からの記事と詳細 ( グリーン燃料の地産地消 水素エンジン車の挑戦 - FNNプライムオンライン )
https://www.fnn.jp/articles/-/223486
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