Friday, November 19, 2021

Bentley Systems、送電エンジニアリングソフトウェアの世界的リーダー企業Power Line Systemsを買収する契約を締結:時事ドットコム - 時事通信

misaltag.blogspot.com

Nov. 19, 2021 17:53 UTC

グリッド統合を推進する新しいイニシアチブの基盤を確立

米国ペンシルベニア州エクストン--(BUSINESS WIRE)-- (ビジネスワイヤ) --インフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア企業のBentley Systems, Incorporated(Nasdaq:BSY)は、本日、架空送電線と関連設備の設計ソフトウェアのリーダー企業であるPower Line Systemsを、未公開株式投資会社のTA Associatesから、約7億ドルで買収する正式契約を締結したことを発表しました。買収の対価は、BSYの選択により、現金または現金とBSY株式を組み合わせて支払われます。Power Line Systems は、市場開拓(Go-to-Market)専任スタッフを持たない、確立されたサブスクリプションビジネスであり、非常に高い収益性とキャッシュフローを生み出しており、この買収はBSYの当該財務指標にプラスの効果をもたらすものと期待されます。

今回の合併により、送電、変電、配電資産および通信塔などのグリッドインフラのライフサイクル統合を実現するための、BSYの包括的なポートフォリオが大幅に拡充されます。結果として、BSYは他社と一線を画し、グリッド統合のための包括的なソフトウェアおよびクラウドサービスを提供して、再生可能エネルギーの発電と貯蔵、モビリティ・移動体の電動化、ユビキタスブロードバンドと5G通信、および環境の強靱化(レジリエンス)と適応の実現に必要なグリッドインフラの近代化をサポートできるポジションを確立します。まれなことに、電力インフラに関しては、極めて重要な優先課題として国際的な合意が形成されており、米国のインフラ投資計画雇用法案では、650億ドルを電力インフラに漸進的に投じて行くことが決定されています。また、Goldman Sachsの試算によると、各国の政治指導者が合意・承認している環境目標を完全に達成するためには、世界全体で年間3兆ドルを電動化や再生可能エネルギーに投資する必要があります。

この買収は、HSR法で定められた届出など、慣習的な取引完了条件を満たす必要があります。取引完了後、Power Line Systemsは、Bentleyの新設されたグリッド統合グループにおいて業務を遂行します。同グループには、SPIDA解析製品と急成長中のOpenTowerスタートアップ事業も統合されます。Power Line Systemsの現CEOであるOtto Lynch氏は、ベントレーの最高アクセラレーション責任者であるSantanu Dasに直属します。

Power Line Systemsは、1984年にウィスコンシン大学教授のAlain Peyrot博士によって設立され、ウィスコンシン州マディソンに本社を置いています。設立当初から注力してきたのは、架空送電線設備のためのエンジニアリングツールを改善し続けることであり、米国全体で業界標準のベストプラクティスとして送電エンジニアが信頼を寄せ、支持を得ています。欧州でもシェアが拡大しており、アジアでも採用の機会を獲得しています。Power Line Systemsの「PLS」ソフトウェアによって、これまで送電で培った高度な機能を、架空配電や、5Gの高密度接続を実現するため、新しい共用の基地局(電波塔や電柱など)が増えている通信網分野の幅広い用途に応用できます。

Bentley Systemsが最近開発したOpenTower iQクラウドサービスは、既存の通信塔のライフサイクルデジタルツインを求める、通信塔オーナーからの新しい需要に応えたもので、インパクトのある新しいビジネスの成長をもたらしています。通信塔のデジタルツインは、UAV測量に基づくリアリティモデリング、機械学習、資産パフォーマンスモデリングを活用して、通信塔の処理能力、収益、安全性、信頼性を最大化しつつ、現場での作業にかかるコストとリスクを最小化するうえで役立ちます。BSYの新しいグリッド統合グループは、この機に乗じて、対象を既存の送電塔にも拡大できます。既存の送電塔は、劣化、異常気象、植物の侵食によって信頼性、安全性、目的適合性が脅かされています。

Bentley Systemsは、これまで送電市場向けの製品を提供していませんでしたが、ARC Advisory Groupによって、プラント構造物、インフラ、BIM向けのエンジニアリング設計ツールの送配電および通信カテゴリのリーダーとして評価されています。Power Line Systemsの製品(送電)と、OpenUtilities SubstationおよびSPIDA(配電)、OpenTower(通信)、OpenUtilities DesignerおよびOpenComms(ネットワークプロビジョニング用)とを統合することで、Bentley Systemsのグリッド統合およびデジタルツイン製品・サービスは、ほぼすべての物理的なグリッド設備、電線・通信線、およびネットワークに対応可能になります。これらの資産は公益事業により複数の用途での共用化が進んでおり、また、グリッドの近代化はおそらく世界で最も重要なインフラエンジニアリングの課題になっていることから、この統合はまさに時宜を得たものと言えます。

Bentley CEOのGreg Bentleyは、次のように述べています。「送配電網のアップグレード、強靭化、統合の機運が相まって、前代未聞の緊急かつ長期間続く成長の機会がもたらされているこの恵まれたタイミングで、Power Line Systemsを買収することになり、Bentleyのエネルギー供給網製品・サービスに不足していた非常に重要な分野に対応できるようになります。炭素排出量の削減に向けて世界で切望されているエネルギー大転換をサポートし、送電エンジニアリングのデジタル化のリーダーとなることは、Bentleyが掲げる「ES(D)G」(empowering sustainable development goals、持続可能な開発目標の推進)の施策としても大きな意味があります。最高経営責任者(CEO)のOtto Lynch氏、最高技術責任者(CTO)のErik Jacobsen氏を始め、Power Line Systemsの皆様を迎えることを楽しみにしています。彼らは、ソフトウェア開発の高度な技術とエンジニアリングの振興へのたゆまぬ揺るぎない努力によって、少人数でも多大な成果を挙げられることを実証しています。段階的な再生可能エネルギー発電やあらゆる電動化へのシフトの機運に伴い、送電、統合グリッド、エンジニアリングのデジタル化を求める市場の急激な需要拡大を最大限に活用できるよう、Bentleyの世界的な市場開拓部隊を展開していきます」

Otto Lynch氏は、次のように述べています。「Bentley Systemsのグリッド統合グループに加わることで、力を合わせて、より広い範囲のグリッド、インフラライフサイクル、そして世界に、さらに大きく貢献できることを非常に嬉しく思います。これまでPower Line Systemsのソフトウェアを支持してくださった送電エンジニアのコミュニティにも、PLSの対応範囲とリーチが拡大することでメリットがもたらされます」

TA Associatesのマネージングディレクタであり、Power Line Systemsの取締役でもあるAshu Agrawal氏は、次のように述べています。「OttoとPLSのチームは、送電エンジニアの不可欠な仕事をソフトウェアにより対応し、効率化する標準を確立しました。しかし、世界的なエネルギー転換が加速し、グリッドのさらなる拡大とイノベーションが必要になっています。Bentley Systemsは、適材適所で組織を整備し、Power Line Systemsを発展させて、グリッド全体のデジタルツインを実現できると確信しています」

Bentley CFOのDavid Hollisterは、次のように述べています。「Bentleyのポートフォリオ開発チームは、かなり以前からPower Line Systemsを理想的な買収先であると考えてきました。Bentleyにとって、エネルギー転換や送電網の近代化に向けた市場機会の高まりを利用できる絶好のタイミングで、今回の契約を結ぶことができました。基本買収額の7億ドルについては、今回の買収構造の場合、現在価値を約9,000万ドルとして、課税控除対象となるステップアップを利用できます。この取引は年末までに完了する予定です。取引完了までに、Bentleyは買収対価を可能な限り現金で支払い、一部を株式で支払うことができます。これは、既存の8億5,000万ドルの回転信用ファシリティで対応可能ですが、別の資金源を検討する余地があります。

Power Line Systemsの事業は、2022年に以下の貢献をもたらすものと考えています。

  • 約3,000万ドルのサブスクリプション収入
  • 全体のARR成長率の向上
  • BSYの2倍以上のEBITDAマージンを挙げてきた実績に見合う収益性」

顧問

Bentley Systemsに対しては、Goldman Sachsが財務顧問を、Simpson Thacher & Bartlett LLPが法律顧問を務めています。Power Line SystemsおよびTA Associatesに対しては、Lazardが財務顧問、Goodwin Procter LLPが法律顧問を務めています。

カンファレンスコール

2021年11月17日(水)東部標準時午前8時30分に、投資家向けのカンファレンスコールを開催いたします。このカンファレンスに登録するには、次のリンクをクリックしてください。https://zoom.us/webinar/register/WN_sq4nyj17SeuuICWb0dOJnQ

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ベントレー・システムズについて

Bentley Systems(Nasdaq:BSY)は、インフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア企業です。世界経済と環境の持続性を両立させつつ、世界のインフラを進化させる革新的なソフトウェアを提供しています。業界をリードするBentleyのソフトウェアソリューションは、専門家やあらゆる規模の組織によって、道路・橋梁、鉄道・輸送、上下水道、公共事業や公益事業、ビルディング・キャンパス、鉱業、産業施設の設計、建設、運用に活用されています。Bentleyの製品には、モデリングおよびシミュレーション用のMicroStationベースのアプリケーション、プロジェクトデリバリ用のProjectWise、資産およびネットワークパフォーマンス用のAssetWise、インフラストラクチャデジタルツイン用のiTwinプラットフォームなどがあります。Bentley Systemsは、172カ国に4,000人以上の従業員を擁し、年間売上高は8億ドルを上回ります。
www.bentley.com

将来予想に関する記述

本プレスリリースには、予定されているPower Line Systemsの買収とそのタイミング、その買収がBentleyの財務状況および業績に及ぼす影響、そしてBentleyとPower Line Systems双方の取引関係、製品、サービスに関する記述など、将来予想に関する記述が含まれ、それらはリスクや不確実性をともなうものです。

本プレスリリースに含まれる記述で、歴史的事実の記述でないもの(Bentleyの信念や期待に関する記述を含む)は、いずれも将来予想に関する記述であり、そのようにみなされる必要があります。将来予想に関する記述は、Bentley Systems経営陣の信念に加え、同経営陣による想定、および同経営陣が現時点で入手可能な情報に基づいています。そうした記述は将来の出来事に関する予想に基づいており、事実の記述ではないため、実際の結果は予測されたものと著しく異なる可能性があります。実際の結果が著しく異なるものになりうる要因としては、BentleyがPower Line Systemsの事業を有効に統合または運営する能力、買収に必要な規制承認を取得するための費用や遅延、買収関連の費用、資本市場環境の不利な変化やBentleyが許容できる条件での(あるいは一切の)追加融資を獲得する能力の不利な変化、Power Line Systemsの顧客基盤または地理的条件の変化、Power Line Systemsの事業を運営または統合するために必要な人員確保の失敗、Power Line Systemsの顧客が業務を行っている業界の変化、BentleyとPower Line Systemsの双方が業務を行っている競争環境の状況や買収に対する競争的反応、BentleyとPower Line Systemsがイノベーション・新製品の開発・既存製品の改良を行う能力、一般的な経済・市場・ビジネスの状況、買収の会計処理による予想外の影響、買収を完了させるための条件を満たす能力やそれを予定のスケジュール通りに行う能力などが挙げられます。

実際の結果が現在の予想と著しく異なるものになりうる要因についての詳細情報は、2020年12月31日期のForm 10-Kに関するBentleyアニュアルレポートの「リスク要因」の項、およびその後のSECへの提出書類で説明されていますが、それらに限定されるものではありません。

© 2021 Bentley Systems, Incorporated. Bentley、Bentleyのロゴ、AssetWise、iTwin、MicroStation、OpenComms、OpenTower、OpenTower iQ、OpenUtilities、OpenUtilities Designer、OpenUtilities Substation、ProjectWise、SPIDAは、Bentley Systems, Incorporated、またはその直接または間接の完全所有子会社のいずれかの登録商標、未登録商標、または商標です。Power Line SystemsおよびPLSは、Power Line Systemsまたはその子会社の登録商標または未登録商標です。その他すべてのブランドおよび製品名は、それぞれの所有者の商標です。

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