Sunday, December 31, 2023

小中学生のオンライン研究スクール「NEST LAB.」小学生1-3年生向けのネイチャーとエンジニアリングのセンスを身に ... - PR TIMES

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◾️新専攻設置の背景

NEST LAB.は「好きを究めて、知を生み出す」をテーマとした、小中学生の才能発掘研究所です。子どもたちの「好き」を起点に、「世界中の誰もが知らないこと」や「まだ誰も解決できていないこと」をテーマに研究活動を行うことを通じて、自身の才能を開花させるオンラインの研究スクールです。株式会社リバネスが培っていた20年の教育プログラム開発の全てのノウハウを小中学生個人に提供できるようカリキュラム開発をしてまいりました。

2022年より、ロボットAIテクノロジー専攻、サステナブルサイエンス専攻、アントレプレナーシップ専攻(現:ビジネスアントレプレナー専攻)の3専攻を開講し、北海道から沖縄まで、全国から100名程度の受講生が参加しています。

新たに開設する2つの専攻は、現在一流の研究開発をしている研究者やアントレプレナーたちの原点を聞いたところ、皆が幼稚園から小学生低学年の時に、自然に触れたり、ものづくりを思う存分体験し、そこでセンスを身につけたという声が多かったことがきっかけになっております。

今回、ワンアースネイチャー専攻、ナレッジエンジニアリング専攻を新しく開講することで、既存のサステナブルサイエンス専攻、ロボットAIテクノロジー専攻を含めたNEST教育の4つの基本カリキュラムを完成させ、実践していきます。NESTはNature、Engineering、Science、Technologyの頭文字です。自然に目を向け多くを学ぶことで、そこに潜む科学を理解し、技術を生み出す。そのサイクルは、これからの時代がどう変化するとしても、決して忘れてはいけない本質的な概念だと考え、小中学生の段階で体得する機会を提供します。

◾️新専攻について

ワンアースネイチャー専攻は、「五感をとぎすまし、ネイチャーを体得しよう」をテーマとしており、自然界の原則に感動する経験を詰め込み、ネイチャーを感じてもらう内容になっています。ナレッジエンジニアリング専攻は、原理原則を活用して生まれた農業や漁業、ものづくりについて学んでいきます。

なお、ワンアースネイチャー専攻の企画開発は、リバネスシンガポール代表であり、海外で自然科学の研究を行い博士号を持つ徳江紀穂子が担います。また、ナレッジエンジニアリング専攻は、NEST LAB.の卒業生であり、Forbes JAPAN「30 UNDER 30」にも選出された、リバネス モルティングジェネレーターの立崎乃衣が担います。


◯ワンアースネイチャー専攻

監修:Leave a Nest Singapore Pte. Ltd. 徳江紀穂子

東京生まれ、シンガポールで幼少期・小学時代を過ごし常夏の国で陸よりも水の中で過ごすことが多かった。小学校のときは、昆虫に興味があり、卵を見つけてはそれを家で飼っていた。高校時代はタイのインターナショナルスクールに通い、大学はアメリカ、大学院は日本とオーストラリアで行動生態学を学んだ。タイのジャングルでコブラや野生の象と遭遇しながら、鳥の生態を研究する日々をおくった。オーストラリアのマングローブ林や森でフィールドワークをしていたときには大きなアリ塚、野生のコアラ、カンガルーとフィールドでともに過ごしていたこともある。オーストラリアに生息するカッコウの世界初の行動を発見し、博士号を取得。その後リバネスに入社し、各国での経験を踏まえた研修の開発運営を担当。2013年にリバネスマレーシアを立ち上げ、2017年からはシンガポールで仕事を続けている。

コース概要

五感をとぎすまし、ネイチャーを体得しよう

私たちは、自然と対峙するのではなく、自然の一部です。当たり前のことであるが、便利な生活をしているとその感覚が鈍り、生きる力が弱まってしまっています。そこで、本専攻では、自分のみのまわりにあるすべてのものを再発見し、五感をフルに活用して、世界を知るための10の物質(水、くうき、石、粉など)と10の生き物(あり、ひと、木、サボテンなど)について、新しい気づきを得るための方法を体得します。その結果、地球を愛することのできる人になっていきます。

コース詳細:https://school.lne.st/curriculum/one-earth/

オンライン体験教室

”にぼし”の”かいぼう”からみえる海での生活

1月14日(日)10:00~11:30

1月28日(日)10:00~11:30

2月11日(日)10:00~11:30

2月25日(日)10:00~11:30

3月10日(日)10:00~11:30

詳細・申込:https://school.lne.st/special/20224on/

※1週間前に教材とテキストがお送りされ、当日はZoomでオンラインで繋ぎ研究者の講師と共に授業を受けられます。

◯ナレッジエンジニアリング専攻

監修:株式会社リバネス モルティングジェネレーター 立崎乃衣

2004年生まれ。5歳より電子工作、9歳よりロボット製作を始め、小学5年生でリバネスのロボティクスラボを受講し、オリジナルロボットを開発。サイエンスキャッスル2017関東大会でTHKの部品を使った給仕ロボット「ペンちゃん」を発表し優秀賞・大会特別賞受賞。2017年よりFRCチームSAKURA Tempestaに所属し設計を担当。FIRST Robotics Competitionに出場し、Regional Chairman's Awardを2回、新人賞3つを全て受賞。孫正義育英財団5期生。ロボティクスラボで培った3DCADの技術を活用し、2020年 Face Shield Japanを設立し、2000個以上のフェイスシールドの寄付活動を行った。2022年 Forbes JAPAN 30 UNDER 30にこの年最年少で選出される。

コース概要

知識をくみあわせ、エンジニアリングを実践しよう

人はこれまでも新しいものをうみだし、地球上の生活圏をひろげていきました。家をたてること、食べ物を育てること、機械をつくること、これらすべては、物理現象に従って、自然から学んださまざまな知識の組み合わせで成り立っています。本専攻では、世の中に役立つものを生み出すエンジニアリングのベースとなる10の材料(紙、木材、プラ、金属など)と、10の物理法則(てこ、弾性、熱、慣性など)を肌感みにつけ、世界をあやつることのできるセンスを身につけることを目指します。

コース詳細:https://school.lne.st/curriculum/knowledge/

オンライン体験教室

自分だけのとびだす絵本を作ろう!

1月21日(日)10:00~11:30

2月4日(日)10:00~11:30

2月18日(日)10:00~11:30

3月3日(日)10:00~11:30

3月17日(日)10:00~11:30

詳細・申込:https://school.lne.st/special/ke/

※1週間前に教材とテキストがお送りされ、当日はZoomでオンラインで繋ぎ研究者の講師と共に授業を受けられます。

◾️NEST LAB.とは

NEST LAB.は「好きを究めて、知を生み出す」をテーマとした、小中学生の才能発掘研究所です。子どもたちの「好き」を起点に、「世界中の誰もが知らないこと」や「まだ誰も解決できていないこと」をテーマに研究活動を行うことを通じて、自身の才能を開花させる機会をつくります。

運営は、株式会社リバネス(https://lne.st/)の100%子会社である株式会社NEST EdLABが行っております。

https://school.lne.st/

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Saturday, December 30, 2023

マツダの「EV」に試乗希望殺到、〝眠れる獅子〟ロータリーエンジンが咆哮 - 産経ニュース

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マツダの「MX-30 ロータリーEV」。発電用のロータリーエンジンを搭載している=横浜市神奈川区(高橋寛次撮影)

マツダは令和5年11月、同社の象徴ともいえるロータリーエンジンを搭載し、発電機として使用するプラグインハイブリッド車「MX-30 ロータリーEV」を発売した。プラグインハイブリッド車とは、エンジンとモーターの両方で走り、外部からの給電も可能な電動車だ。なぜ車名は「EV」なのか、なぜマツダは11年ぶりにロータリーを復活させたのか-。試乗と取材で、その一端が明らかになった。

ロータリーエンジンの中で回転し、推進力を生み出すおむすび型のローター(マツダ提供)

「おむすび」が回転

元年秋の東京モーターショーで一般公開されたMX-30。国内では3年にEVモデルが投入された。さらに今回、追加されたのがロータリーEV。外観は変わらないが、側面にはロータリー搭載モデルであることを示すエンブレムが付いている。

このエンブレムは三角形のおむすび型で、ロータリーの「ローター」を表している。一般的な「レシプロエンジン」はピストンが上下に動くが、ロータリーはこのローターが回転することで、車輪を回す力などを生み出す。

ロータリーはマツダが昭和42年に量産化に成功。同年にスポーツカー「コスモスポーツ」を発売して以降、「RX―7」などに搭載してきた。平成3年には自動車耐久レースのルマン24時間で搭載車が総合優勝を果たした。小型・軽量化をはかりやすく、出力が高いのが特徴。だが、燃費性能を上げるのは難しく、15年、搭載車両の生産終了につながった。

MX-30は、後部座席のドアも内側から開く、いわゆる〝観音開き〟が特徴。くしくも、現時点でロータリーを動力として使った最後のスポーツカー「RX-8」と共通している。

ロータリーEVの希望小売価格は423万5000円から。プラグインハイブリッド車なので、政府による補助金(45万円まで)を活用できるほか、東京都など自治体が支出する補助金も使える場合がある。

「MX-30 ロータリーEV」の車内(マツダ提供)

乗り味、まさにEV

試乗ではまず、ハンドルの左奥にある「POWER」というボタンを押す。当然ながらエンジンはかからず、電子機器の電源が静かに入るような印象だ。

パーキングブレーキをボタンで解除し、ブレーキペダルから足を離すと、スムーズに動き出す。乗り心地はまさにEVで、振動はほとんど感じられない。アクセルを踏み込むと伸びやかに加速する。車内の静粛(せいしゅく)性は高い。ハンドルの感覚はどっしりとしており、床下にリチウムイオン電池が敷き詰められているからか重心が低く、安定感がある。

車輪を動かしているのはモーターで、電気は電池から供給されていた。では、どんな時にエンジンがかかり、発電を始めるのか。一つは、高速道路などでアクセルを踏み込んだときに、急激に出力を上げるために稼働する。そのほか、設定した電池残量に応じて、発電を始める。①ノーマル②EV③チャージ-という3モードがあり、ノーマルモードでは電池残量が40%を下回ると、EVモードでは0%になるとロータリーによる発電が始まる。そしてチャージモードでは、あらかじめ設定した電池残量までEV走行を続ける。

このため、試乗でエンジンの稼働・発電を実感するには、チャージモードに切り替える必要があった。そして、設定した電池残量に達するとついに、ロータリーエンジンが〝咆哮(ほうこう)〟した。

その音は通常、車の内部から聞こえる音とは全く違うものだった。発電として使われているだけあって、露店などで見かける発電機の音に近いだろうか。快いサウンドとは言えない。ただ、これはチャージモードで電池から発電機に電力の供給手段が切り替わり、出力が上がっているためで、マツダによると、例えばノーマルモードで発電をしながら走る場合は、もっとマイルドな音になるという。

開発に携わったマツダ商品開発本部の上藤和佳子主査が、「滑らかな乗り味にすることを重視して作った」と言うように、基本的にEVのように使うことが前提だ。「ロータリーはあくまで黒子(くろこ)」(上藤氏)であることが、プラグインハイブリッド車でありながら、車名にEVと冠した理由だという。

「壁取り払う」役割

ロータリーエンジン搭載車であることを示すエンブレム

ロータリーEVには、マツダの電動車戦略の基本的な考えが反映されている。

同社の説明によると、車の所有者が平日、運転するのはほぼ100キロ未満。たまの休みの日に遠出するというのが一般的な使い方だ。電池での航続距離は107キロで、通勤や買い物などの普段使いは電池によるEV走行でこなし、遠距離のドライブは発電しながら走行することを想定している。燃費から逆算すると、フル充電・ガソリン満タンで約800キロを走破できる。これがプラグインハイブリッド車の強みだ。

一方、電池とモーターだけで走るEVには「電欠」で走れなくなる不安がつきまとう。また、MX-30のEVモデルがプラグインハイブリッド車であるロータリーEVより30万円近く高いように、電池のコストがEVの価格を押し上げている。現在の電動車を巡る状況の中で、マツダの現実的な〝解〟が、このロータリーEVだというわけだ。

中井英二執行役員は、「電動化の取り組みは加速させるが、バッテリーEVに関して、マツダはフロントランナーにならない」と言い切る。2030年までの電動化の進展を3つに分け、電池への投資も視野に入れたEVの本格導入は28(令和10)年からの第3フェーズだとしている。その頃には、電池の性能向上・コスト低下を含め、EVに関する技術が成熟するとともに、マツダの開発態勢も整うとみているようだ。

ロータリー搭載車の復活には、思わぬ効果もあった。マツダの担当者によると、所有車の整備などで販売店を訪れた顧客が次々と、ロータリーEVに「試乗したい」と要望。足もとで約8割の来店者が試乗しており、これは驚異的な比率だ。エンジンにこだわるマツダのユーザーだけに、電動車に対する心理的な〝壁〟を持っている人も多いとみられるが、「ロータリーEVへの試乗で、そうした壁が取り払われる。マツダの電動車に初めて触れる機会になっている」(同社)という。

ロータリーエンジンという重要な〝資源〟を有効活用するマツダ。もっとも、独自の電動車戦略の成否が分かるのはこれからだ。(高橋寛次)

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【特別対談】エンジン技術者からレクサスプレジデントへ、渡辺剛氏の「本音」にせまる - レスポンス

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2035年に100%EV化をめざすレクサス。ジャパンモビリティショーでは電動化時代のラグジュアリーの姿を、2台のコンセプトカーで見せた。大きな変革期にある中で、今年もうひとつの大きな動きがあった。本丸であるトヨタ自動車の社長交代にレクサスも続いた。新プレジデントに就任したのはブランド初のEV『RZ』のチーフエンジニアも務めた渡辺剛氏だ。

様々な場で本人が語っている通り、プレジデント就任は「寝耳に水」だったという。前プレジデントでトヨタ新社長に就任した佐藤恒治氏から受け渡されたバトン、そしてレクサスが描く新時代のラグジュアリーの姿とは。“ラグジュアリーを知る”モータージャーナリスト九島辰也氏が、渡辺プレジデントの本音にせまる。

(対談は9月末 LEXUS SHOWCASEにて実施)

◆レクサスのプレジデントはクルマづくりができる人間じゃないと

レクサス 渡辺剛プレジデント(左)と九島辰也氏(右)レクサス 渡辺剛プレジデント(左)と九島辰也氏(右)

九島辰也(以下、九島):何だか、緊張していませんか?

渡辺剛プレジデント(以下、渡辺):お手柔らかにお願いします(笑)

九島:いきなりですけど、レクサスからトヨタの社長へ、というラインができたので、もう渡辺さんは次期社長が確定したようなものですよね。

渡辺:いやいや、それはないですね(笑)

九島:(プレジデント就任の)内示はいつ言われたんですか?

渡辺:トヨタの社長が変わる、というアナウンスが1月にありました。その発表の次の日に、東京に呼ばれていたんです。東京へ向かう新幹線の中で社長交代のニュースを見ていて、「あっ豊田社長辞めるんだ。次期社長は佐藤恒治って、ええ!?」っていう感じでしたね。そんなタイミングで呼び出されているものですから、これは大変なことかもしれないと。翌日、行ったら豊田会長と佐藤新社長がいて。

九島:その時、良いニュース、悪いニュース、どちらだと思いました?

渡辺:両方ですね(笑)その時に、電動化を進めるためのBEVファクトリーを組織化しましたけど、その頃から次世代のBEVの開発をやらなければいけないというのがずっとあって、その話かなと思っていたんです。新組織なのか、どこか別会社なのか…そういう可能性があるなと思っていたら、会長から「なんの話かわかる?昨日のニュース見たよね」と言われて。次のレクサスのプレジデント、渡辺にやってもらうから、と。そこで初めて聞きましたね。

九島:本当に寝耳に水だったわけですか。

渡辺:そうですね。ただ、佐藤がプレジデントだった時代からずっと言っていたんです。レクサスのプレジデントはやっぱりクルマづくりができる人間じゃないとダメなんだと。

九島:じゃあ、渡辺さんのプレジデント就任には、佐藤社長の後押しもあったわけだ。佐藤社長とは長いんですよね?

渡辺:2012年からレクサスの車両の企画ということで関わり始めて、2013年からはずっと佐藤と一緒に。

九島:その頃って、『GS』のプラットフォームで人が乗れないプロトタイプとか作ってた頃ですか?

渡辺:そうです。あれを使って次のFRプラットフォームをどうしようかと考えていた頃でした。それが『LC』につながるわけです。自分は元々エンジン専門なので、特にLCのパワートレインのところはしっかりやってくれということで、パワートレインを中心とした運動性能を担当していました。

◆BEVという技術を使って、未来のクルマづくりにチャレンジしていく

レクサス LCに搭載されるV8エンジンレクサス LCに搭載されるV8エンジン

九島:LCといえばNA(自然吸気)のV8だ。

渡辺:そのあとLSに搭載した3.5リットルV6のターボも候補にはあったんですよ。どっちだという選択に迫られて、NAのV8だと。

九島:それはみんなの意見で?

渡辺:佐藤と相談して。やっぱりこういうクルマは高回転まで綺麗に吹け上がって回ってっということと、走りの楽しさはトランスミッションを含めたパワートレイン全体でやりたいよねということで、エンジンはV8のNA、そしてトランスミッションの開発をやろうということで10速ATを新たに開発して。とにかく変速のキレの良さですよね。

九島:あの時はまだZFにはFR用の多段ATはなかったんだよね。

渡辺:そうです。ガソリンはとにかくトランスミッションを新しくつくろうと。そしてハイブリッドも同じようにリズムだとか操る楽しさを実現できるようなハイブッドができるんじゃないかと。あれは後ろに4ATをくっつけて同じように10速を刻んでいます。

九島:100%電動車カンパニーになるわけじゃないですか。もうアナウンスしているんですか?「NA・V8ストップ」って。

渡辺:していないです。ただ、2035年に“BEV 100%”っていう状態になるとしたら、自然とどこかで。

九島:モーターがついていないエンジンは、それまでOKなんですか?

渡辺:今のところ我々としては、2035年にクルマからのCO2排出ゼロというところを目指しています。だとすると、レクサスとしてはBEVという前提でフルラインアップにしていくということをひとつターゲットにしています。

コーポレートとしては2050年にCO2フリーと言っていますけど、2035年にBEV 100%になっていけば、その後にすでに市場に出ているエンジン付きのクルマたちも置き換わっていって2050年にはレクサスとしては市場も含めてBEVに置き換わっていけるんじゃないかなと。そんなストーリーですね。

レクサス 渡辺剛プレジデントレクサス 渡辺剛プレジデント

九島:ベントレーとかって、新車は全部BEV化するんですけど、それまで買ってくれてた内燃機関の顧客のためにeフューエル(合成燃料)を用意するみたいな、そういう二段構えを常にアナウンスしていますよね。

渡辺:eフューエルの方はGRがエンジンの技術開発を含めて引っ張っていくという役割をしています。

九島:なるほど、トヨタの中で分担しているわけだ。

渡辺:コーポレートとしてはトヨタが「マルチパスウェイ」。世界中のどの地域でも安心してお使いいただけるクルマを、ということでハイブリッドを軸にしながらも地域に必要なパワートレインの選択肢をしっかりやっていく。レクサスはコーポレートの中の役割としてもBEVという技術を使って、未来のクルマづくりにチャレンジをしていく。GRは内燃機関でのカーボンニュートラルにチャレンジしていくということで水素やeフューエルに積極的に取り組んでいます。

◆レクサスに足りない「ラグジュアリー」

九島辰也氏九島辰也氏

九島:渡辺さんがレクサスプレジデントになって、ちょっと要望があるんですけど。

渡辺:怖いな(笑)

九島:レクサスは作り手側から提案する技術、素晴らしいと思います。で、何が足りないかと言うと「ラグジュアリー」が足りないんです。トヨタブランドですけど新型『センチュリー』を見ていて、結局「自分たちがこうしました」っていうワンウェイに見えるんですよ。ショーファーカーを知るためにたとえば丸の内のエグゼクティブ100人に聞きましたとか、ロンドンのリッツ・カールトンで1週間張り込みましたとか、そういうことの方が大事なんじゃないかと思うんです。その立証感が薄い。

トヨタには豊田章男さんというセレブリティが居るので、そこはひとつのサンプリングにはなると思うけど、もうちょっとショーファーとして一歩踏み出してほしい。昭和のショーファーと令和のショーファーは違うわけだし。これは今のレクサスにも通じるなと思うんですよ。クルマそのものの技術や出来ではなくて、レクサスとしてのコミュニケーションの話です。

渡辺:ありがとうございます。おっしゃられることは自分たちもすごく感じていて、作り手が何をつくりたいのか、それをとにかく正当化するためにエンジニアが一生懸命説明する、それがこれまでずっとトヨタのエンジニアがやってきたコミュニケーションのスタイルだと思っていて。エンジニアリングだけじゃなくてものづくりにおける前提みたいなところから、やっぱり何が本当にお客様に求められているのか。そこから企画をスタートしていかないと。自分たちでやることを決めて、その周辺を補うためだけにインタビューしたりとか、自分たちがやりたいことの検証をしているだけなんじゃないか。それは最近すごく感じています。

九島:さすが、ちょっと言ったら全てわかってくれる。

レクサス LMレクサス LM

渡辺:いえいえ(笑)でも特に、その最たる例が中国だったりするんです。コロナの期間で3年間くらいまったく我々は中国のマーケットを直接自分たちの目で見るということをせずに来てしまった。3年間の間に中国のBEVメーカーたちが、どんどん中国のニーズに合わせていろんなことをわーっとやってきている。BEVって将来何をするんだろうと、本当に世の中にとって必要なものになっていくのか、BEVで何をやるべきなのかっていう議論やクルマを鍛えるということをずっとやってきていて、蓋をあけてみたら、商品やマーケットに対して何の価値を提供できるのかということを、やるべきことができずに来ちゃっていたなと。今あわてて毎月のように現地に行ったり、逆に来てもらったりというコミュニケーションを繰り返しています。

九島:なるほどね。

渡辺:やっぱり今までのように、グローバルで商品企画をやっているものの中から中国へ、ということではもうまったく今の中国市場には通用しないということを本当に痛感しています。そういう意味で、仕事のやり方しかり、自分たちで変えなければいけないかなと思っています。

九島:日本のこともちゃんと長期で見て欲しいですね。たとえばローンチする1年前から、ティザー的なことをやるわけですよ。レクサスであれば、トヨタブランドのクルマじゃない、この層に乗って欲しいみたいなものやマーケットはもう決まっているわけじゃないですか。だったら1年かければそういうコミュニケーションはできるわけで。3月に就任して、まだ手をつけていないところの話ばかりで恐縮ですが。

渡辺:ありがとうございます。おっしゃる通りだと思います。

◆BEVはやれることの幅が広がる

レクサス 渡辺剛プレジデント(左)と九島辰也氏(右)レクサス 渡辺剛プレジデント(左)と九島辰也氏(右)

九島:渡辺さんはパワートレインをずっとやっていたということですけど、やっぱりクルマ好きなんですか?

渡辺:私はどちらかというとつくる方がやっぱり好きで、自分で乗ったりいじったりというよりは、エンジニアとしてものづくりそのものを形にする、そっちが本当に大好きで。たぶんクルマづくりという意味では佐藤社長にも負けないという自負はあります。入社した時からエンジンを20年やって、それから企画の仕事を10年やってきました。

九島:エンジンは一番面白いですよね。

渡辺:エンジンは面白いですね。エンジンはすべての工学的技術がつまっているので…流体から熱力学から材料力学、機械力学から。

九島:エンジン畑の人って、みんなエンジンの話を楽しそうにするよね。

渡辺:そうです、本当に楽しいですね(笑)燃焼室の中からエンジンの外を見ているという脳みそになっているので、インジェクターから吹く噴霧の流れから、それはもう頭の中に描きながら。

九島:じゃあそれが「電動化」ってなったときに、頭を切り替えられるものですか。

渡辺:それは本当にすごく悩みましたよ。エンジンをやってきて、レクサスの企画に行っても、ずっとFR系のクルマの担当だったんですよね。そうしていたら佐藤から次のレクサスは電動化だと言われて、電動化で何をやるのかを考えてほしいと。それが2017年ですね。

2017年から一気に電動化に自分の仕事が切り替わったんですけど、やっぱりその時にはこれから先もエンジンを中心にレクサスの新しいクルマを開発していくと思っていたので、「なんで俺が電動化なんだろう」というのは正直思いましたし、当時はまだBEVというものもこんな勢いでマーケットが進んでいくということは誰も予想していなかったので。当時はただ電動化=バッテリーEVということではなくて、どちらかというとモーターを使ってどんな走りができるのかというなんだろうなと頭を切り替えて。これからのクルマの動きをつくるのは駆動力をどう扱うのかというのがすごく大事になるんじゃないかなって、それをイメージしていました。

九島:駆動力。

渡辺:そうです。あの時は『ES』をちょっとちょんぎって、ホイールベースを短くしてフロントにエンジンを乗せたFFにして、リアにeアクスルの150kWくらいのモーターをくっつけて、その4輪の駆動力コントロール制御を、リアのモーターでしっかりトラクションかけてクルマの動きをつくるというのをやってみたら何か面白いクルマができるんじゃないかというので、すぐにそういう試作車をつくりました。それをやってみたらやっぱりモーターの駆動力のレスポンスのよさだとか、そのクルマの動きを駆動力でコントロールすと、すごい楽しいクルマになるなっていうのがあって。実はそれが1モーターハイブリッド+リアeアクスルの『RX』や『クラウン』で立ち上げたシステムの先行モデルになっていたりするんです。

パワートレインというものをエンジンやモーターとかということに拘らずに、駆動力をクルマとしてどう扱っていくか、運動制御に活かせるのかという、そっちに切り替えて。そうしたら自分たちはエンジンで、車両の運動制御だとかそういうのをやってきたのと何ら変わらないんじゃないかと。

九島:発生源がモーターや電池になっただけだと。

レクサス RZレクサス RZ

渡辺:逆にいうと、やれることの幅がすごい広がるんだなということをBEVの開発をやりながら、気づいたんです。モーターはゼロトルクからマックストルクまでをいつでも瞬時に制御で切り替えられるので、それを使ったら本当に駆動力コントロールの条件の幅も広がるし、内燃機関のように動力変換の遅れもなくなるので、ドライブシャフトにダイレクトで駆動力をいつでも好きなだけ掛けることができる。あとは電池のパワーをどれだけ持つのかということなので、そう考えるとすごい面白い発想がこれからも色々出てくると思います。

九島:あえて遅らせたりして、内燃機関的なフィーリングを出したりとか。

渡辺:実はRZではすでにやっているんですよ。0-100%でアクセルを踏んだらどーんと発進するのがEVのメリットだと見せることはできます。ただ我々はやはりドライバーとクルマの対話ということを重視しています。意を超えるようなトラクションの掛け方というのは扱いにくいしコントロールしにくいという風になっていくので、あくまでもドライバーの入力に対して遅れなく、意図通りにフィーリングを返してあげる。アクセルの操作量だとか操作速度、その時の車速の条件によってトルクの立ち上げ方の要求値はかなり異なるので、そういうところでわざとジャークを落としてとか、RZではやっています。

九島:なるほど。

渡辺:問題は高速側にいったときのパワー感の継続性というのが、EVはやっぱりちょっと弱くて。車速が高くなればなるほどG変化を出すのがモーターは苦手なので、そのつなぎをどうするか、最高速まで伸びきるかというところはもっと電池のパワーや効率が上がってこないと難しいなと思います。

九島:バッテリー容量に余裕があればそれができるということ?

渡辺:できます。ただ、レクサスの量産モデル、量販価格帯のところでどうエモーショナルな雰囲気を高速までしっかりVMAXまで伸ばし切れるのかっていうのは、まだまだ自分たちは足りていないなと思っていて、次に出てくる新構造の次世代BEVと言っているモデルではしっかりそこまで使い切れるような前提で、開発したいなと思っています。

◆LCに乗ったあとにLBXに乗っても「ああレクサスだね」って

レクサスが9月に発表した新型車3台と渡辺剛プレジデントレクサスが9月に発表した新型車3台と渡辺剛プレジデント

九島:ラグジュアリーの話に戻りますけど、サイズにとらわれずブランドとしてラグジュアリーで、そして価格にもとらわれず…そういう戦略をとっていただきたいと思います。

渡辺:まだ足りてないですか?

九島:はい。

渡辺:(笑)けっこうがんばったんだけどな…。

九島:いや、だからコミュニケーションの話ですよ。『LBX』はコンパクトで、値段が安くなって1000万円を切っているとか、それがボリュームゾーンになっていきますよね。だけどLCだったりLSだったり、上があるんだから、この世界観を落とし込まないと。いつの間にかボリュームゾーンに引っ張られて、安普請になったりするとブランドとしてはつらいじゃないですか。

渡辺:LBXは我々としてもエントリーだとか、そういう想いはまったくないんです。富裕層の方だって、普段気軽に乗れるクルマがあっていいよね、っていう会長の想いのもと開発をしてきたので。スニーカーを履いて街にちょっと出ていくみたいな、そんな感覚で乗れる車をレクサスで作るっていう、そういうコンセプトなんですね。だけどちゃんとレクサスなんだと。

九島:つまり「7万円のスニーカー」なんですよ。

渡辺:会長は「マルジェラ」って言われましたけど(笑)

九島:そこまで具体的なんだ(笑)

渡辺:だからコンパクトなクルマをつくるんじゃなくて、レクサスで気軽に乗れるクルマをつくるんだと。だから絶対にレクサスでなければダメなんです。そこに徹底的にこだわっているのでデザインも何度も何度もやり直しましたし、走りのテイストだとか質感も。LCに乗ったあとにLBXに乗っても、ああレクサスだねって思っていただけるように。

レクサス LBXレクサス LBX

九島:販売戦略的にはどうなんですか。国内で言えば、年間6万台ペースが、10万台、あるいは倍増することを目指していたりは?

渡辺:実は国内はポテンシャルがすごく高くなっています。GX、LBX、LMをはじめ新車がこれからどんどん出て行きます。今は販売店も含めたキャパシティに対して市場のポテンシャルの方がちょっと上にいる状態です。そこをこれからどうしていくのかということを、しっかりやっていかなければいけないなと思っています。8万台とか9万台というところは現実的にあるレベルだとして、そのくらいを目線にやってきたんですが、想定を超えるレベルに対してしっかりと対応していかなければいけないと思います。

九島:それは大切ですね。VWに対するアウディ、というポジションじゃなくて、もっと上というか、レクサスはメルセデスのようにならなければいけない。ところで思ったんだけど、新型センチュリーができたときにレクサスが「これウチに寄越してよ」くらい言ってもいいんじゃないかって。もちろんセンチュリーには章一郎さん(豊田章男氏の父で、トヨタ名誉会長。センチュリーの開発に深く関わった)の思いがあることはわかっていてあえて言いますが、そこで「2500万円のクルマはレクサスが売るんだ」みたいなね。そういう熱い思いがレクサスにはあってもいいかなって。

トヨタブランドのハイエンドは全部レクサスなんだと。誰にも文句は言わせないぞと。その位の意気込みを感じたいなと思うんです。2500万円くらいだったらレクサスで売るのにちょうどいい価格帯でしょう。LSより高いんだから。2500万円のクルマをトヨタで売るなんて許せない、って章男さんに直談判して。

渡辺:あはは(苦笑)

九島:とにかくカッコいいクルマをどんどん作ってください。

渡辺:ありがとうございます。楽しみにしていてください。

レクサス 渡辺剛プレジデントレクサス 渡辺剛プレジデント

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Friday, December 29, 2023

慶洋エンジニアリング、トラック向け側方障害物検知システム「AN-S108-S」を発売 - レスポンス

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慶洋エンジニアリングは、車両側方の障害物を素早く見易くモニター画面に色表示し、音でも警告を発する側方障害物検知システムのサイドセンシングアイ「AN-S108-S」の販売を開始した。

車両側方の障害物を素早く警告し、ドライバーの安全運転をサポート。車載用カメラシステムへ簡単に接続でき、側方の障害物を検知し色で囲い分かり易く表示、音でも警告する。事前に常時録画設定で動画保存もでき、緊急時に手動録画にも対応する。

車両側方の人、自転車、車両を検知し画像と警告音でドライバーへ告知。ウインカー信号線を接続することでウインカーに連動した検知オン/オフが可能となる。また、側方の走行映像を常時録画。ワイヤード手動録画ボタンも同梱する。検知範囲を車両や設置場所に応じてお好みに設定可能などの特徴をもつ。

市場想定価格は8万7780円(税込)。

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慶洋エンジニアリング、トラック向け側方障害物検知システム「AN-S108-S」を発売 - グノシー

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慶洋エンジニアリング、側方障害物検知システム「AN-S108-S」

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慶洋エンジニアリングは、車両側方の障害物を素早く見易くモニター画面に色表示し、音でも警告を発する側方障害物検知システムのサイドセンシングアイ「AN-S108-S」の販売を開始した。

ホンダ、デンソー製燃料ポンプ不具合で5度目のリコール...N-BOXなど113万台

車両側方の障害物を素早く警告し、ドライバーの安全運転をサポート。車載用カメラシステムへ簡単に接続でき、側方の障害物を検知し色で囲い分かり易く表示、音でも警告する。事前に常時録画設定で動画保存もでき、緊急時に手動録画にも対応する。

車両側方の人、自転車、車両を検知し画像と警告音でドライバーへ告知。ウインカー信号線を接続することでウインカーに連動した検知オン/オフが可能となる。また、側方の走行映像を常時録画。ワイヤード手動録画ボタンも同梱する。検知範囲を車両や設置場所に応じてお好みに設定可能などの特徴をもつ。

市場想定価格は8万7780円(税込)。

ダイハツ、トールなど6車種26万9000台を追加リコール...燃料ポンプ不具合

大雪時の装着を義務化...国交省の「チェーン規制」

トヨタがノアなど22車種32万台を再リコール、燃料ポンプ不具合でエンスト

レスポンス編集部

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Thursday, December 28, 2023

ホンダ「エンジンを捨てる」 新時代に挑む断固たる決意 - 日本経済新聞

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やりがちな人も多い「エンジンをかけたままクルマから離れる」行為…実は違反って知ってた?(月刊自家用車WEB ... - carview!

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●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.

車の中はホテルのベッドルームのよう! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー

コンビニでの買い物/友人の家を訪れる際など、短時間で戻ると思い、エンジンを切らずにクルマを停めることがあります。

このように日常の生活の中で、クルマを使う際に”エンジンをかけたまま少し離れる”ことはよくあるシチュエーションです。

しかし、このような行為は実は法律で禁止されていることをご存知でしょうか。

エンジンをかけっぱなしでクルマから離れてしまう行為のリスク/禁止されている背景/違反時の罰則をみていきます。

やりがち?エンジンをかけたままクルマから離れる行為

エンジンをかけたままクルマから離れる行為は、交通法規により禁止されています。

この行為をおこなった場合は”停止措置義務違反”に違反する行為にあたり、違反点数1点に加え、普通車の場合は6000円の反則金が科せられる場合があります。

ついやりがちな行為ではありますが、れっきとした違反行為にあたることを忘れてはいけません。

またエンジンをかけたままクルマを離れる行為は、バッテリー上がり/盗難のリスクを高めるだけでなく、環境への影響/燃料の無駄遣いとなるため避けるべきとされています。

では、具体的にバッテリー上がり/盗難のリスク/環境への影響/燃料の無駄遣いについてみていきましょう。

クルマのバッテリーは走行することによって充電されていくため、使用量が発電量を上回ってしまうとバッテリー上がりを起こしてしまいます。

バッテリーが上がってしまうとエンジンを作動させることができなくなり、走行ができなくなります。

特にエンジンをかけたまま、エアコンを使用している場合には消費電力が大きくなるので注意が必要です。

―― エンジンをかけたままクルマから離れると違反が適用される。

続いて盗難のリスクについてです。

キーがイグニッションに差し込まれた状態/キーレスの場合はエンジンが始動できる状態であるため、盗難を狙う犯罪者にとっては好都合と言えます。

また盗難被害に遭った場合、保険が適用されない可能性も考えられるので、ほんの少しの間だから大丈夫だろうと判断するのは、油断禁物です。

またエンジンをかけたままクルマから離れると、環境へ与える影響も少なくありません。

特にディーゼル車の場合は、微粒子物質/窒素酸化物などの有害物質が排出されるため、環境への影響が大きいと言われています。

車内にドライバーがいるままアイドリングする行為もNG?

最近はアイドリングストップが搭載されているクルマが多いですが、もしもドライバーが車内にいる状態でアイドリングした場合、何かしらの違反にあたるのでしょうか。

結論から言えば、基本的には何かしらの違反が適用されることはありません。

しかし、特定の地域/状況下では長時間のアイドリングを禁止する条例が存在する場合もあり、違反すると罰金が科されることもあるようです。

たとえば都市部のアイドリング禁止条例では、大気汚染対策としてアイドリング禁止が制定されている場所が多いです。

このような地域では、一定時間以上のアイドリングを禁止しており、違反すると罰金が科されることがあります。

―― 車内で待機する場合は、アイドリング状態ではなくエンジンを止めることが望ましい。

また、一部のコンビニでは騒音トラブルを防止する目的でアイドリング状態での駐車が禁止されている場合があります。

こういった場所では、余計なトラブルを避けるためにも、長時間のアイドリングは控えましょう。

なお長時間のアイドリングは、エンジンオイルの早期劣化/冷却装置の劣化/バッテリーの充電不足などクルマの性能劣化を招く可能性もあります。

クルマのコンディションを良く保つためにも、長時間のアイドリングは避けるべきです。

なお、長時間のアイドリングは車内の空気質の低下を招くため、健康へ悪影響を与える可能性も考えられます。

特に小さな子供/高齢者、アレルギーを持つ人は、注意が必要です。

エンジンをかけたままクルマから離れる行為は法律で禁止されており、違反時には反則点数の加算/罰金が科される可能性があります。

一方、ドライバーが車内にいる状態でのアイドリングは違反ではないものの、環境/燃料の観点から短時間での利用が望ましいです。

日常のクルマ利用時には、これらの点を意識して安全・環境に配慮した運転を心がけましょう。

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Wednesday, December 27, 2023

「なんでBMWの直6エンジンをS14シルビアに!?」構想から完成までに2年を費やした衝撃作! - MotorFan[モーターファン]

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シルキーシックスで生まれ変わったS14シルビア!

禁断のフュージョン、ここに極まれり

S14用のロケットバニーBOSSワイドボディキットがSEMAで話題をさらった2015年。スティーブ・ファムもまた、ショーに先立ってキットを手に入れた最初のオーナーの一人だった。だが、クルマの完成に約2年の時間を要したため、予定していたSEMAへの参加は叶わなかった。では、なぜそんなに時間がかかってしまったのか。それはこのS14に施されたモディファイの内容を知れば納得するほかない。

スティーブのS14に、まず飛躍的なイマジネーションを与えたのは、カリフォルニアのエルモンテにあるBMWプロショップ『LTMW(LTモーターワークス)』である。プロジェクトのプロデューサー役を果たしたLTMWは、BMW製の直列6気筒直噴ターボエンジンをS14に移植するアイディアをスティーブに提案した。

RB26や2JZ、V8のLSなどをスワップする例はアメリカでも数多くあるが、BMW製モーターをS14に搭載したという話はまだ聞いたことがない。オリジナリティに溢れるアイディアにスティーブも賛同し、E92型335iから引っこ抜いたN54型エンジンと6速MTをS14に移植するという、世界初の試みにゴーサインを出したのである。

S14のエンジンベイにシルキー6を搭載することは、当初想像していた以上に困難を極めたそうだ。バルクヘッドを切開してエンジンをマウントしたものの、サスタワーとの間にはわずかなクリアランスしかないため、EXマニをワンオフで作るなど手間と時間のかかる作業の連続。それでも、タービンをより目立つ位置にレイアウトしたり、お約束のシェイブドベイやワイヤータックを取り入れたりして“魅せる”ためのエンジンルーム作りにも労を厭わなかった。

エンジン本体のチューニングは、もちろんBMWスペシャリストであるLTMWが担当。ターボレイアウトにはターボネティクス製のGT-K850タービン、ウエストゲート、ブローオフバルブを使用し、出口へと向かうエキゾーストラインは純正を流用。「ここしかないだろ」と言わんばかりに、手前にガツンと置かれたタービンがアメリカ流だ。パワーアップは純正ECUの書き替えで対応し、最高出力は657hp(約666ps)に迫るという。

ホイールは地元カリフォルニアの人気ブランド、ロティフォームの鍛造3ピースRBQをセット。ビンテージな雰囲気が旧車ルックに映える。タイヤはトーヨーのプロクセスR888だ。

ブレーキも同じくカリフォルニアブランドとして知られるストップテックのビッグキャリパーキットが装着されている。

ロケットバニーのBOSSにとってはB110サニーなど旧いダットサンのイメージと捉えられることが多い。ペイントにはM3などに使用されるBMW純正のラグナセカブルーを採用。エアリフトパフォーマンスのエアサスを装備し、車高調整も思いのままだ。

室内も凄まじい。エンジンとトランスミッションがキャビンに食い込むため、センターコンソールをワンオフで製作。右ハンドル化にともなって、ペダルはウィルウッドのアッセンブリーキットと純正のアクセルペダルを使ってリロケート。

BMWのメーターも流用している。ステアリングとバケットはスパルコ製。ワンオフのロールケージもボディ同色で塗られた。センターパネルにはボディキットのフィッティングを実車で行った、TRA京都の三浦さんが書いた「三浦参上」のサインが。

こうして見事に完成したスティーブのS14は、WEKFESTサンノゼやJCCS、そして念願だったSEMAにも出展。ショーデビューを果たすや、SNSやメディアに数多く取り上げられて大きな注目を浴びた。

オールド・ダットサンのような旧車ルックに生まれ変わったジャパニーズカーに、ヨーロッパのハートとアメリカのエンターテイメントを融合させることに成功したスティーブ。これをオリジナルと言わずして何と呼べばよいのだろう。その功績に大きな拍手を送りたい。

Photo:Akio HIRANO TEXT:Hideo KOBAYASHI

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Tuesday, December 26, 2023

<26日の動意株>川重、ばら積み船向けにガスエンジンハイブリッド推進システム納入(ウエルスアドバイザー ... - Yahoo!ファイナンス

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 川崎重工業 <7012> は26日、NSユナイテッド内航海運(東京都千代田区)が運航するばら積み船向けに、天然ガス専焼エンジンと大容量バッテリーを組み合わせたガスエンジンハイブリッド推進システムを納入したと発表した。

 同システムは、天然ガスを燃料とするガスエンジンを主機として搭載することで、従来の重油焚エンジンを搭載する同型船と比較し二酸化炭素排出量を約24%削減することに加え、SOx(イオウ酸化物)やNOx(ちっ素酸化物)の排出量を大幅に削減することが可能としている。

 26日の終値は、前日比19円安の3068円。

提供:ウエルスアドバイザー社

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「日常をイージーに楽しむためのS30Zライフ!」RB25エンジンをオートマで転がす魅惑のトラブルフリー仕様に迫る - MotorFan[モーターファン]

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現代的な快適性を徹底追及したネオ旧車チューンド

最終のRB25DEエンジン&5速ATを移植!

湾岸ミッドナイトの悪魔のZやシャコタン☆ブギ、よろしくメカドックなど、様々な改造車マンガで主役もしくはそれ相応の扱いを受けている伝説的なスポーツカー。そう、初代フェアレディZだ。“サンマル”の愛称で親しまれ、1969年〜1978年の間に世界で約50万台が販売された。

今回紹介するのは、1971年に追加モデルとして発売された240Z。“マルマンモーターズ”がオーナーから依頼を受けた時点で、すでに現在の外観になっていたためにその経緯は明らかではないが、元々はグランドノーズ(Gノーズ)を装着したZ-Gであったらしい希少モデルだ。

オーナーにとってはそんな貴重な240Zでもあることはお構いなし、大好きな相棒と長く快適にチューニングカーライフを送れるようにとアップデートを決意。そして、北海道を代表するトップチューナー“まんねんさん”率いるマルマン・モーターズの門を叩いたそうだ。

そこからディスカッションを重ね、トラブルフリーの快適性を求めてパワートレインの換装を決意。重量バランスまで含めて考えると4気筒エンジン化がベターだが、やはりZには6気筒!とのことから、RB25DE最後期型のネオストレート6(NA)をベースに選択。さらにイージードライブ度を高めるため、オートマ仕様として仕上げることとなった。

RB25DEエンジン&ミッションの換装にあたっては、程度の良いC35ローレルを1台用意。ハーネスやECUなどもそのまま移植することによって、車両製作のコストを下げつつ車両診断等も現行車同様に機能するようセットアップ。

これにより、マルマンモーターズで使用している故障診断機“G-scan”にも対応。エンジン状態のモニタリングを容易に行えるようにしたのだ。

なお、エンジンの換装はS30Zのメンバーに適合させるためオイルパンを加工。フェアレディZ(Z31)オイルパンがあれば無加工で使用できるが、廃盤になっていて入手が困難だという。

ラジエターは3層式のL型エンジン用。アッパータンクの水路を加工してRB25に適合させている。

往年のスタイルを彷彿とさせる縦デュアルマフラーはトラストの特注モデル。低速トルクを確保するためにメインパイプは60φとされている。

インテリアに関しては、オリジナルの雰囲気を極力残したいという要望があり、ATのセレクターレバー周辺以外はノーマルを維持してモディファイ。メーターは内部パーツの組み直しでC35ローレルの電子制御に対応させるなど、マルマンモーターズならではの高い技術で作られている。

ATはパワーモード、スノーモードの切り替えも活かされるなど、細部のフィニッシュにも妥協無し。

ちなみに、NA&オートマと聞くとダルな走りを想像する人もいるかもしれないが、その心配は全くご無用。なにせ、1トン弱のボディに200psのエンジンの組み合わせは、機敏なハンドリングを確保するには十分なもので、製作したマルマンモーターズ自身が「バランスが良くてビックリしました」と驚いたほど。

チューニング色は決して強くないが、季節問わず快適にいつでも240Zと出かけられる。決して強靭とは言えない旧車のボディにはこういう選択もアリなのかもしれない。

●問い合わせ:マルマン・モーターズ 北海道石狩市花川南10条1丁目1-5 TEL:0133-77-6886

「これは現代版S30Zの理想形だ!」正統派レストアラーが“脱定番”に挑んだ意欲作

「このS130Zは脱定番すぎる!」世にも珍しいL型スーパーチャージャー仕様を捕獲

「ストレスフリーすぎるS30Z、現る」エアコンもパワステも完備!心臓部は安定感抜群のRB25改6スロ仕様!!

【関連リンク】
マルマン・モーターズ
http://www.maruman-motors.com

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