Saturday, April 11, 2020

まだまだエンジンの時代は続く? フォルクスワーゲン、ICE開発を継続 - Motorsport.com 日本版

 フォルクスワーゲン・グループは、傘下にアウディやポルシェなど、多数のブランドを抱える自動業界の一大グループである。そのため、従来の内燃エンジンに頼り続ける必要はなく、電動化に向けて多額の投資ができる余裕すらある。

 同社のガソリンエンジンは、今をもって効率的なモノとなっている。また、2015年に排ガス規制に関する不正が露見したディーゼルエンジンも、今では可能な限りクリーンなエンジンに生まれ変わっている。

 ただ世界中の自動車業界の流れは、急速に電動化(EV)へとシフト。多くのメーカーが次々の電動自動車を発表するに至っている。しかしフォルクスワーゲンは内燃エンジンについて、「一部の人々が予想しているよりも、長い未来があるだろう」と主張している。

 フォルクスワーゲンの技術責任者であるマシアス・ラーベは、そう考える理由について説明。合成燃料はまだ自動車用に大量生産するには程遠いものの、EVのバッテリーは大きくて重い上、航続距離にも限界があるため、今はまだ合成燃料の開発に投資する方が理に適っていると語る。

「我々はe燃料(合成燃料)を使うことになるだろう」

「航空業界を見れば、e燃料の需要は高いと言える。飛行機は電動化はできない。電動エンジンでは、大西洋を横断することはできないのだ」

「我々はCO2排出量削減の目標を真摯に受け止め、CO2の模範になりたいと思っている。しかしそれは我々が、内燃エンジンの可能性を除外するということを意味するわけではない」

 EVの開発を進めていくことは、今後の最優先事項であるかもしれない。しかしフォルクスワーゲンは内燃エンジンへの投資を継続し、多くのブランドで販売されているガソリンエンジンとディーゼルエンジンも、今後アップデートされる予定だ。さらに一部のクルマには、ヨーロッパの市場を中心に、圧縮天然ガスを使えるモデルも用意されている。

 フォルクスワーゲン傘下のアウディは、2013年からe燃料の開発に着手。EV以外にもCO2削減の効果がある方法を見出すべく、合成燃料であるeガソリンとeディーゼルの開発に取り組んでいる。

 BMWも、エンジンの価値を認めるメーカーのひとつだ。研究開発のトップであるクラウス・フローリッヒも、内燃エンジンの”寿命”はまだまだ長いと信じていると語る。

 需要が低く、さらに生産コストが高い一部のディーゼルエンジンは徐々に縮小されていくだろう。しかしBMWは、ディーゼルエンジンは20年間、ガソリンエンジンは30年間、販売を続けていくことを確約している。

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