
日産自動車は6月10日、『ノート』のボディコントロールモジュールおよびエンジンマウントブラケットに不具合があるとして国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象車両は合計3万8638台。
エンジンマウントブラケットについては、取付方法が不適切なため、ボルトが緩むおそれがある。そのままの状態で使用を続けると、ボルトが破断することにより原動機が傾き、フロントサスペンションメンバーと干渉して異音が発生し、最悪の場合、ドライブシャフトが抜けて走行不能に至るおそれがある。
改善措置として、全車両、左右のエンジンマウントブラケットの取付けボルトの締め付け状態を点検し、規定のトルクで締め付けする。対象となるのは2020年11月22日~2021年3月10日に製造された2万7321台。
ボディコントロールモジュールについては、制御プログラムが不適切なため、ヘッドライトとフォグランプがともにオンでライトスイッチをスモール位置に操作した場合、ハイビームと同時に点灯すべきロービームが消灯し、保安基準第32条(前照灯の基準)を満足しない。
改善措置として、全車両、ボディコントロールモジュールの制御プログラムを改善プログラムに修正し、フォグランプ単独点灯モードを廃止する。また、ヘッドライトの作動条件に関する記載を修正した取扱説明書および簡単早わかりガイドの追補版を配布する。対象となるのは2020年11月12日~2021年2月15日に製造された1万1317台。
いずれも不具合および事故は起きていない。車両生産工場からの情報によりリコールを届け出た。
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