新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が東京など7都道府県で「まん延防止等重点措置」に切り替わり初の日曜日となった27日、都内では大勢の人たちが街に繰り出す姿がみられた。コロナ禍前の水準ほどではないが、人出が戻っている様子がうかがえる。
若者たちでにぎわう東京・原宿の竹下通り。友人と2人でタピオカドリンクを飲んでいた東京都新宿区の女子大学生(18)は「思った以上に人が多くて驚いた。この夏もマスクが必要だと思うと気が重いけど、感染に気をつけて過ごしたい」と話した。
江東区の中学3年の女子生徒(15)は友人と買い物に。感染状況が気になって昨年春以降、足が遠のいていたが、宣言解除を受けて原宿を訪れたという。「ワクチン接種は副反応が怖いので受けるつもりはない。手指消毒などこれまで通りの感染対策を続ける」。近くのコーヒー店の女性店員(29)は「この土日は緊急事態宣言の期間よりも人が増えた。感染に気をつけて徐々に日常を取り戻したい」と語った。
NTTドコモが携帯電話の位置情報などを利用してまとめた27日午後3時時点の人出は、前年同月比で東京・新宿駅が23・8%増、渋谷センター街は33・3%増。感染拡大前(2020年1月18日〜2月14日)の休日平均との比較では、新宿駅は6・2%減、渋谷センター街は15・4%減だった。【井口慎太郎】
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