Friday, October 28, 2022

「Hayabusa」を作った男、1000ccエンジン搭載ドローンを開発…航続6時間以上を実現 - レスポンス

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アラセ・アイザワ・アエロスパシアルは、最大積載量150kg最長6時間以上飛行を実現する1000ccエンジン搭載の超無人機「AZ-1000」を開発。10月26日から開催される「第5回名古屋ロボデックス」にて実機を初公開する。

アラセ・アイザワ・アエロスパシアルは會澤高圧コンクリートの會澤祥弘代表とスズキで隼・GSX-Rのエンジン開発を手掛けたエンジンデザイナー荒瀬国男氏が共同代表をつとめる無人航空機開発会社。コンクリート製品の製造に無人機を活用したいと考える會澤氏と二輪で培ったエンジン技術を無人機に活かしたいと考える荒瀬氏が意気投合し、2020年8月に静岡県浜松市に設立。エンジン、機体、プロペラすべて自社で設計・開発し、日本のものづくり技術を結集した純国産無人機で世界一を目指している。

新開発のAZ-1000は、低燃費、無振動、高い動力性能を備えた高性能二輪エンジン技術をベースに、エンジン本体から4本の腕を伸ばし直動でローターにエネルギーを伝える「空飛ぶエンジン」という発想をもとに開発。2021年に発表した「AZ-500」を大幅に高出力化した。小型・軽量・高出力の無人航空機専用1000ccエンジンは、二輪車用エンジン技術を応用。二軸二次バランサーを搭載することで低振動化を図るとともに、レイアウトに工夫を凝らしたトランスミッション設計により、高出力化と機体のさらなる小型化を同時に実現した。同社ではこのエンジンを開発者の名前から「國男」と命名した。機体サイズは全高1000×全長3020×全幅2860mmで重量は110kg。最大積載重量150kgで航続時間2時間以上、無積載時では6時間以上の航行を可能としている。

同社ではAZ-1000を無人機を超えた異次元の無人機「超無人機」と命名。超無人機を活用するプロジェクトの開発に着手している。1つ目は、福島県浪江町と共同でAZ-1000を使った防災支援システム「The Guardian」の社会実装プロジェクト。AZ-1000が強風・降雨の中でも自律航行しながら、海岸の映像を上空からスマホにライブ中継。住民一人ひとりに適切な避難行動を促す。2つ目は、洋上風力発電グリーンアンモニア製造艦「GAPS」の実証機開発プロジェクト。コンクリートを射出するノズルを機体に取付け、飛行しながらコンクリートを積層して構造物を製造するフライング3Dプリンターとして開発を進めている。

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