Monday, July 27, 2020

インテル、最高エンジニアリング責任者が退職へ--7nmチップ開発遅延 - CNET Japan

 Intelは米国時間7月27日、テクノロジー組織のリーダーシップ再編を発表した。同社は先週、7ナノメートル(nm)プロセスで製造するチップの開発が予定より遅れていることを明らかにしている。

 Intelは第2四半期決算の報告とともに、7nmプロセス製品の開発が予定より約6カ月遅れていることを明らかにした。AMDやTSMCは既に7nmプロセスに移行している。Intelが決算を発表し、時価総額が大きく下落して以来、アナリストの間で同社が自社での製造を打ち切るのではないかとの推測もあった。

 今回の組織再編により、テクノロジー開発チームはAnn Kelleher氏が率いることになる。Kelleher氏はこれまで同社の製造事業の責任者だった。同氏は7nmと5nmのプロセスの開発に力を注いでいく。最高エンジニアリング責任者のMurthy Renduchintala氏は8月3日付けで退社する。

 Intelはテクノロジー、システムアーキテクチャー及びクライアントグループ(TSCG)部門を、テクノロジー開発チームと、製造/運用チーム、デザインエンジニアリングチーム、アーキテクチャー/ソフトウェア/グラフィックスチーム、サプライチェーンチームに分割する。

 製造/運用チームの責任者はKeyvan Esfarjani氏となる。同氏はこれまで、Intelの不揮発性メモリーグループ(NSG)の製造事業を率いてきた。

 デザインエンジニアリングチームの責任者は、製品品質保証およびセキュリティーグループ(IPAS)を率いてきたJosh Walden氏が暫定的に務める。また、アーキテクチャー/ソフトウェア/グラフィックスチームはRaja Koduri氏、サプライチェーンチームはRandhir Thakur氏が引き続き責任者となる。

 Wedbush SecuritiesのアナリストMatt Bryson氏はリサーチノートに次のように記している。

 7nmプラットフォームの製造について、Intelが6カ月の遅延を発表したことで(Intel社内のタイムラインでは12カ月の遅れとなる)、10nmで競合他社(AMDなど)に後れを取った事態の再来を投資家らが懸念しているのは必然と言える。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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