ツーリングカーレース「TCRジャパン」でも活躍するアウディRS3 LMSのベースであるハイパフォーマンスモデル「RS3」シリーズが、日本に再上陸することがアナウンスされた。
2020年導入車では、装備や仕様などが見なおされ、よりパーフェクトなモデルへと進化している。その変更のポイントを紹介しよう。
文:大音安弘/写真:アウディ ジャパン
【画像ギャラリー】究極のコンパクトアウディ!RS3セダン&スポーツバック
アウディスポーツの末っ子が復帰!
アウディ ジャパンは、2020年7月21日、ハイパフォーマンスなプレミアムコンパクトモデル「RS3」シリーズの日本再導入を発表した。
5ドアハッチバック「RS3スポーツバック」を8月18日より、4ドアセダン「RS3セダン」を9月15日より、それぞれ販売を開始する。
いずれも右ハンドル仕様の7速Sトロニック仕様となり、価格は、RS3スポーツバックが850万円。RS3セダンが869万円となる。
モータースポーツから生まれた超高性能車
アウディのRSシリーズは、アウディのモータースポーツ活動を担う「アウディスポーツ」開発による市販車だ。
コンパクトなA3シリーズをはじめ、ミドルサイズボディのA4シリーズやA5シリーズをベースに、モータースポーツフィールドで培った技術を惜しみなく投入。徹底的に鍛えたモデルたちである。
その上位には、スーパースポーツのR8しか存在しないといえば、特別なモデルであることを理解してもらえるはずだ。
まさに究極のスポーツアウディといえ、世界的にも高い人気を誇るモデル群なのだ。そのブランドエントリーを担うのが、今回の主役、RS3シリーズだ。
実際にRS3も、レーシングモデル「RS3 LMS」が設定され、ツーリングカーレース「TCRジャパン」などで活躍中だ。
日本には、市販モデルである「RS3スポーツバック」と「RS3セダン」を2017年に導入された。
今回の再導入の背景には、ベースとなるアウディA3シリーズの刷新の影響が伺える。つまり、熟成した最終型RS3シリーズを、日本の顧客にも味わって貰うための計らいと考えられるからだ。
その背景には、やはりcafe規制の影響もあるだろう。次期型のRSモデルの存在も未定だが、それ以上も危惧されるのが、極上とされる2.5Lの5気筒ターボエンジンの生産終了の可能性である。
昨今の流れをみると、より排気量のダウンサイズ化が進む可能性は高い。
搭載されるオールアルミ製2.5Lの直列5気筒エンジンは、最高出力400ps/5850~7000rpm、最大トルク480Nm/1700~5850rpmを発揮。DCTタイプの7速Sトロニックとアウディ4WDシステム「クワトロ」と組み合わされる。
ちなみに、同エンジンは、「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー」の2~2.5Lクラスに置いて、9年連続ベストエンジンに選ばれる名作である。
2020年モデルのアップグレードは!?
最新仕様となる「RS3」シリーズは、フル装備ともいえる豪華な仕様となっているのが特徴だ。
エクステリアでは、マトリックスLEDヘッドライト、フロントダイナミックターンインディケーター、マットアルミニウムスタイリングパッケージを追加し、先進的なスタイリングを強調する。
スポーツ性と上質さを高めたインテリアでは、ファ インナッパレザーにダイヤモンド ステッチングを加えた RS スポーツシートを装備。
アクセントとしてレッドアクセントリング付きのエアコン吹き出し口とレッドステッチ入りフロアマット装備する。
メカニズムのアップデートも加えられ、電子制御可変ダンパー「アウディマグネテックライド」も標準化されるなど、メーカーオプション満載のフル装備となっている。
もちろん、ナビゲーションシステムやデジタルディスプレイメーター、先進安全運転支援機能のパッケージなど、必要なものは全て揃う。
斬新なグリーンを含む4色を用意
ボディカラーは、4色全てが標準設定色となるのも特徴。
ビビットな新色「キャラミグリーン」を始め、ソリッドカラーは、「ナルドグレー」も用意。メタリックカラーは、「ミトスブラックメタリック」と「グレイシアホワイトメタリック」を設定する。
セダン、スポーツバックともに全色を、追加料金なしで選択可能だ。
日本でも扱いやすいA3のトップモデルRS3。モデル末期で熟した今だからこそ、最後に、頂点となるモデルを手にしておくのも良いのではないだろうか。
標準車と比較すると3倍近い価格ということもあり、生産台数も少なめ。まさに早めのオーダーが吉となりそうだ。
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August 02, 2020 at 10:00AM
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