Tuesday, February 16, 2021

高性能なドローン用エンジン、兵庫のベンチャーが開発 航続時間を約10倍に - ITmedia

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産経新聞

 多方面に用途が広がるドローンの航続時間を大幅に伸ばすパワーユニット(PU、動力装置)の開発に、兵庫県姫路市のベンチャー企業が成功した。ガソリンエンジンと電気モーターのハイブリッド方式を採用し、従来のバッテリー搭載機の10倍程度となる2〜3時間の長時間飛行を可能とした。今春、サンプル品の出荷をはじめ本格的な商品化を見すえている。

photo ドローンの長時間飛行を可能にするパワーユニットを開発した山田知徳さん

 開発したのは、同市飾磨区でドローンや電動車両のPUの設計、製造販売などを手掛ける「Yamada Power Unit」(山田知徳社長)。2年前から開発に取り組み、水平対向2気筒エンジンを発電機として電気モーターを駆動する直列ハイブリッドのPUを完成させた。

 重量は6.6kgと軽量化を図り、最大3500Wの高出力を実現。高性能の自社製モーター制御装置も搭載するなどして飛行効率を大幅に向上させ、従来は航続時間が10〜20分程度だったドローンの長時間飛行を実現するシステムを実用化した。

 山田社長は大学生時代からモーターやインバーターの試作を手掛け、英国の著名な2輪レース「マン島TTレース」の電動車などの部門にもエンジニアとして参戦。2019年は3位入賞を果たした。今回のPUにはこうした経験で培われた技術が注ぎ込まれているという。「飛行時間が伸びることで、山岳地帯や離島などへの物資輸送をはじめ各種インフラの点検作業、農業利用など幅広い活用が可能になる。ユニットは純国産で安全性も高い」と話す。

 同社のPUは、20年度の姫路市ものづくり開発奨励補助制度の交付対象に選出された。交付額は100万円。

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