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23日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は日中下げて推移していたが、プラス圏で引けた。インフレや成長見通しに関するパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて、押し目買いが入った。
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株価が過大評価されているとの懸念でテクノロジー株が下げる中、S&P500種は一時1.8%下落する場面もあった。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は小幅安で終了。パウエルFRB議長が米経済への支援継続を改めて 示唆したことから、下げの大半を埋めた。
新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)終了で恩恵を受ける航空会社や宿泊関連、シクリカル銘柄の上昇が目立った。
S&P500種は前日比0.1%高の3881.37。ダウ工業株30種平均は15.66ドル(0.1%)高い31537.35ドル。ナスダック総合指数は0.5%下落。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 低下の1.34%。
パウエル議長は年内に経済活動の正常化と改善が進むことへの期待感も表明。インフレ加速懸念に対しては、それほど重大視しなかった。最近の債券利回り上昇については、力強い経済見通しに対する「確信の表れ」だと指摘した。
BNYメロン・ウェルス・マネジメントのレオ・グロホウスキー最高投資責任者(CIO)は、「パウエル氏は景気の中期的な改善について認識を示したが、広がりつつあるインフレ懸念の一部は沈静化させたと思う」と述べた。
外国為替市場ではドルが下落。ドル指数は4営業日連続で値下がりした。パウエルFRB議長の発言が背景。一方、資源国通貨は堅調だった。スタンダードチャータードのスティーブン・イングランダー氏はパウエル氏の発言について、「心強いほどハト派的だった」と述べた。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。ドルは対円では0.2%高の1ドル=105円25銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.2150ドル。
ニューヨーク原油先物相場は小反落。月初来の大幅上昇を受け、テクニカル指標は相場が調整に向かう可能性を示唆している。サード・ブリッジのピーター・マクナリー氏は、前日に2ドル余り上昇していたことから、一段の上値追いは難しかったと指摘した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は3セント(0.1%)安の1バレル=61.67ドルで終了。一方、ロンドンICEの北海ブレント4月限は13セント高の65.37ドル。
金スポット相場は小反落。パウエルFRB議長の議会証言を受け、不安定な値動きとなった。ニューヨーク時間午後3時3分現在は前日比0.3%安。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限も小幅に下げ、0.1%安の1オンス=1805.90ドルで終了した。
原題: U.S. Stocks Roar Back After Powell’s Reassurance: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Declines After ‘Reassuringly Dovish’ Powell: Inside G-10(抜粋)
Oil Wavers With Supply-Driven Rally Flashing Warning Signs(抜粋)
Platinum Stumbles After High With Caution on Recovery Outlook
(相場を更新し、コメントなどを追加します)
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