トヨタ自動車が未来の技術開発のためにつくる実験都市「ウーブン・シティ(Woven city)」の建設が23日、富士山のふもとの静岡県裾野市で始まった。自動運転や人工知能(AI)などの先端技術を住民が実際に使って暮らし、実用化につなげる構想。2025年までに入居が始まる予定だ。自動車メーカーが街をつくる異例の取り組みになる。
昨年末に半世紀の操業を終え閉鎖したトヨタ自動車東日本の東富士工場跡地につくる。この日、地鎮祭があり、豊田章男社長は「イノベーションの発信の場所にしたい」と話した。
最初の住民は約360人
自動運転車やロボット、住宅など、モノや人がインターネットでつながり、集めたデータを活用して最適なサービスを提供するスマートシティーをめざす。最初は子育て世代、高齢者ら約360人が住み、将来は2千人以上が暮らす街にする構想だ。
ウーブンは「織られた」の意味。東京ディズニーランド1・5個分(約70万平方メートル)の敷地に自動運転用や歩行者用などの道を網の目のように整備する。
自動車業界は巨大IT企業を巻…
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