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ダウンサイジングの極みのような小排気量ターボエンジンに、48Vのマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた新型「アウディA3」。その走りから、エンジン搭載車の環境負荷低減に向けた、欧州メーカーの取り組みを探る。
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向こう10年はまだエンジンが主役
第1回のデンソーの戦略でも触れたように、現在の自動車業界は研究開発投資の面でも設備投資の面でも、「電動化シフト」が鮮明である。記事内で紹介した通り、ドイツの大手部品メーカーであるコンチネンタルは、「2025年に開発が始まり、2030年に生産が始まるディーゼルおよびガソリンエンジンが、内燃機関の最後の世代になり、2040年以降は内燃機関が順次廃止されるだろう」との予測を披露している。当然、これは同社が勝手に予測しているのではなく、ドイツの自動車業界の現状を反映してのことだと思われる。そして日本でも、ホンダのように具体的に「脱エンジン」を宣言する企業が出てきた。
とはいえ、業界のどんな強気の予測を見ても、少なくとも向こう10年は依然としてクルマの駆動源の主流はエンジンであり、エンジン搭載車の効率向上がクルマからのCO2排出量を削減するうえで重要なことは論をまたない。国内の完成車メーカーでは、今日におけるCO2削減手段の主流はハイブリッド車(HEV)の比率を高めることであり、その内容もいわゆる「フルハイブリッド」と呼ばれる高出力のモーターと比較的大容量のバッテリーを組み合わせたシステムの採用が多い。
しかし欧米では、まだフルハイブリッドの採用は少数である。こうしたなかで欧州のメーカーが採用を進めているのが、小型モーターと小容量のバッテリーを組み合わせる「マイルドハイブリッド」と呼ばれるシステムだ。マイルドハイブリッドは、アイドリングストップからエンジンを再始動するスターターと、走行中に発電してバッテリーに電力を供給するジェネレーター(発電機)の機能を兼ね備えた、「BSG(ベルトスタータージェネレーター)」と呼ぶ装置を搭載する場合が多い。
今回取り上げるのは、そのマイルドハイブリッドの一種である「48Vシステム」を搭載した、ドイツ・アウディの新型A3だ。
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からの記事と詳細 ( 第3回:ダウンサイジングエンジンの到達点を新型「アウディA3」に見る 【カーテク未来招来】 - webCG )
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