米国の雇用者数は5月に伸びが加速し、失業率も改善した。景気が堅調さを取り戻す中、記録的な水準となっている人手不足が幾分緩和されつつあることが示唆された。
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需要の急激な持ち直しに対応すべく、雇用主は人員確保を迫られている。
業種別では、飲食店が18万6000人増と大幅な伸びを示した。ヘルスケアと教育分野での増加も目立った。
ただ、全体の雇用者数は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前と比べると、なお760万人少ない。労働市場がより広範に改善するには、娯楽・ホスピタリティーのようなコロナ禍の影響が長期に及んでいるサービス部門での雇用増加ペースの加速が必要だ。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米経済担当責任者、ミシェル・マイヤー氏は「見掛け上、今回の数字は強い。雇用者数の伸びが50万人台というのは明らかに好ましい。しかし、今の経済状態を考えれば、本来はもっと強い数字になっていたかもしれない」と指摘。「そこまで力強くなかったのは、供給制約や労働力不足が主な原因だろう」との見方を示した。
27週間以上職に就いていない長期失業者の数は5月に43万1000人減と、2011年以降で最も大きく減った。パンデミック初期に仕事を失った人たちがようやく職を得つつあることが示唆された。
米金融当局が特に注目する労働参加率は61.6%。前月は61.7%だった。パンデミック前の水準(63.3%)を依然大きく下回っている。
平均時給は前月比0.5%増の30.33ドルとなった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題: U.S. Job Growth Picks Up in Sign of Progress on Filling Openings(抜粋)
(第5段落以降に詳細やエコノミストの見方を追加して更新します)
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