米 バイオジェンの株価が29日の米株式市場で急伸し、同社とエーザイが共同開発したアルツハイマー治療薬が6月に米当局に承認されて以来最大の上げ幅を一時記録した。韓国メディアは同国コングロマリット、 サムスングループにバイオジェンが身売り交渉中だと報じた。
韓国経済新聞が匿名の関係者を引用して伝えたところによれば、バイオジェンは買収についてサムスングループに打診した。
バイオジェンの担当者は市場のうわさや臆測にはコメントしないと述べた。サムスングループのバイオテクノロジー部門、サムスンバイオロジクスの広報担当は報道について、うわさだと述べ、それ以上のコメントを避けた。同社は規制当局への届け出で、買収交渉中だと伝えた韓国経済新聞の報道内容は事実ではないとして否定した。
バイオジェンの株価は一時13%高と、日中ベースで6月7日以来の大幅高。終値は9.5%高の258.31ドル。29日の株価急伸を受け、時価総額は現在約380億ドル(約4兆4000億円)。サムスンバイオロジクスの株価は30日のソウル市場で一時7.8%上昇していたが、広報担当のコメント後に伸び悩み、9時45分時点で2.1%高。
ブルームバーグの集計データによると、同社の身売りが実現すれば、現時点で今年2番目の規模の買収であるメドライン・インダストリーズ(340億ドル)を上回る見込み。
バイオジェンはアルツハイマー治療薬「アデュヘルム(一般名アデュカヌマブ)」について、有効性を示す証拠が不十分だとする専門家の反対を押し切る形で当局の承認を獲得した。ただその後も効果を巡る議論や年間5万6000ドルのコストを考慮し患者や支払者が使用に二の足を踏んだため、アデュヘルムの売り上げは振るわず、同社は卸売価格を半額に引き下げている。
サムスングループとバイオジェンの間には既に提携関係があり、サムスンバイオロジクスとバイオジェンは低価格のバイオシミラー(バイオ後継品)の製造に注力する合弁会社サムスン・バイオエピスを設立している。
原題: Biogen Shares Leap Following Korean Report of Deal Talks (3)
Samsung Biologics Pares Gain, Says Biogen Deal Report Is ‘Rumor’
Samsung Biologics Denies Report on Biogen Deal Talks(抜粋)
(サムスンバイオロジクスの届け出を追加して更新します)
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