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8日の米株式相場は3日続伸。S&P500種株価指数は3日間での上昇率が今年最大となった。
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ハイテク銘柄で構成するナスダック100指数も上昇した。新型コロナウイルスのオミクロン変異株に対する抗体がワクチンのブースター(追加免疫)接種で増加したと、米ファイザーと独ビオンテックが試験の暫定結果として発表。同変異株に対する懸念後退につながった。
ファイザー、オミクロン変異株にはワクチンのブースター接種必要 (1)
S&P500種は前日比0.3%高の4701.21。ダウ工業株30種平均は35.32ドル(0.1%)高の35754.75ドル。ナスダック総合指数は0.6%上昇。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時10分現在、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.52%。
ナショナル・セキュリティーズのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「リスク資産は新変異株の出現で相場が荒れた後、今週は持ち直している」と指摘。「ワクチンが同変異株に対しある程度の免疫防御を持つことを初期の研究 結果が示した。これまでのところ、病院がオミクロン株の感染者であふれる事態には至っておらず、ワクチン関連の進展は心強いものだ」と語った。
この日はアメリカン航空グループなど旅行関連が値上がりした。一方、生活必需品や金融といった業種は下げた。
外国為替市場ではカナダ・ドルが他の主要通貨に対して下落。カナダ銀行(中央銀行)はこの日、政策金利 据え置きを発表した。英政府がコロナ対策の制限措置を再導入するとの報道が重しとなり、ポンドも軟調に推移した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ニューヨーク時間午後4時10分現在、ドルは対円で0.1%高の1ドル=113円70銭。ユーロは対ドルで0.7%高の1ユーロ=1.1349ドル。
ニューヨーク原油先物相場は小幅ながら3日続伸。既存のワクチンがオミクロン変異株の防御にも有効だと試験結果が示唆し、需要が急減するとの懸念を和らげた。原油在庫の小幅減少を示す米週間統計も相場を支えた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は、前日比31セント(0.4%)高の1バレル=72.36ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は38セント高の75.82ドル。
ニューヨーク金先物相場はほぼ変わらず。投資家は、オミクロン変異株に関する新たな情報や、ウクライナ 情勢など地政学的リスクの見極めに努めた。ドル指数の続落は、投資妙味の面で金にプラスとなった。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.1%未満高い1オンス=1785.50ドルで終了。
原題: Stocks Resume Rally for Third Day; Bonds Slide: Markets Wrap(抜粋)
Loonie Lags Peers After BoC Decision, Pound Slips: Inside G-10(抜粋)
Oil Holds Gains Near $72 as Stockpiles Dip, Omicron Fears Abate(抜粋)
Gold Steady as Traders Weigh Vaccine Efficacy, Geopolitics(抜粋)
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