Thursday, December 23, 2021

英ロールス・ロイス、IHIとの次期戦闘機用エンジンの共同開発発表(高橋浩祐) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース

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英ロールス・ロイスは12月22日、日英双方向けの次期戦闘機用エンジン実証機を日本のIHIと共同開発すると発表した。

防衛省が同日、航空自衛隊次期戦闘機のエンジン開発について、英国との国際協力を来年4月1日から開始すると発表したことを受けたもの。

ロールス・ロイスは発表文の中で、「本エンジン実証プログラムは、日英両国が将来的に必要とする戦闘機を開発するための重要な一歩であり、将来的には日英両国における数百名の雇用創出につながる可能性がある」と述べた。

同社は次期戦闘機のエンジン実証機の共同開発を2022年初めから開始する予定。そして、「英国は計画立案、デジタル設計、革新的な製造開発に3000万ポンド(約45億円)を初期投資する」と説明。さらに2億ポンド(約304億円)の英国資金を投入して実物大の実証機を開発する方針を示した。

ロールス・ロイス防衛部門の事業開発・フューチャープログラム担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、アレクサンダー・ジノは「日英の業界からなるチームは、両国の次期戦闘機の要件を満たすべく、互いの技術を補完しあい、よりクリーンな次世代動力と推進力を促進する技術を提供するだろう。共同エンジンの実証プログラムは、世界最高の戦闘航空能力を結集する期待に満ちた喜ばしい機会であり、また、防衛航空宇宙産業の将来を支える革新的な重要技術の開発を可能にする」と抱負を述べた。

さらに、同社は「日本の政府と産業界が近年実施している技術プログラムに、英国がテンペストプログラムで開発する技術を合わせることで、世界有数のより高性能な次世代動力・推進システムの開発が可能になる」と説明した。

イギリスの次世代戦闘機「テンペスト」のコンセプト図(BAEシステムズ提供)
イギリスの次世代戦闘機「テンペスト」のコンセプト図(BAEシステムズ提供)

岸信夫防衛相は22日、来年度当初予算案に次期戦闘機の研究開発費858億円を計上する方針を明らかにした。

次期戦闘機をめぐっては、防衛省は三菱重工業中心の国産主導で開発を推進し、航空自衛隊F2戦闘機の退役が見込まれる2035年からの配備開始を目指している。現在保有するF2と同数の約90機の導入を想定している。

防衛省はこれまで米軍とのインターオペラビリティ(相互運用性)の重要性を強調し、米ロッキード・マーチンをインテグレーション支援の候補企業に選定した。

その一方、英国との国際協力の道も探ってきた。英国は現行の主力戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」の後継として、次期戦闘機「テンペスト」の2035年までの実戦配備を目指している。これはF2後継となる次期戦闘機と同じスケジュールでもあり、日英の連携が進んできた。例えば、日本の防衛省は2021年度から予算41億円を投じ、次期戦闘機用の高機能レーダー技術についての日英共同研究を新規事業として始めた。

同時進行しているテンペスト開発計画の動向は、日本にとっても目が離せないものとなっている。

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