Saturday, February 12, 2022

ランボルギーニCEO「2030年代も内燃エンジン車を作り続けたい」。可能性は合成燃料に - Engadget日本版

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Pierre Albouy / Reuters

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ランボルギーニは2030年を過ぎてもなお、チャージング・ブルのエンブレムを纏う高級スポーツカーに内燃エンジンを搭載したいと考えています。

ステファン・ヴィンケルマンCEOは独の日曜新聞ヴェルト・アム・ゾンターク紙のインタビューで「ハイブリッド化を遂げた後の展開として、2030年以降も内燃機関を搭載する自動車を作りつづけられないかを見極めたい」と述べ、その「ひとつの可能性として合成燃料を使うことで内燃エンジンを存続」させることを挙げています。

とはいえ欧州を元世界の多くの国が2030~2040年の間、ノルウェーのような早い国では2025年にもガソリンおよびディーゼル車、さらにPHEVの販売も禁止していく流れとなっており、ランボルギーニも例外なくその対応を進めなければなりません。ランボルギーニは、まずアヴェンタドール、ウラカン、ウルスの各モデルに数年内にハイブリッド版を用意する予定とされており、ヴィンケルマンCEOも「電気駆動との組み合わせでさらにパワフル、かつCO2排出のバランスもとれる」としています。

そして、ランボルギーニの最初のBEV(電池式電気自動車)は現在のところ2028年に予定されており、これはウルスをベースとした"Gran Tourismo"、つまりGTカーになるとのこと。気になる航続距離やフル充電時間などに関しては、ヴィンケルマンCEOはその頃までには十分な性能のものが普及しているだろうと楽観的です。

ただ、もしランボルギーニが本当に内燃エンジンを搭載するクルマの生産を続けるとした場合、それを販売できる市場があるのかが、逆に疑問になってきます。ただ、EVシフトの急先鋒でありランボルギーニを抱えるフォルクスワーゲングループの本拠地であるドイツは、カーボンニュートラルな合成燃料e-fuelを使用する自動車のために特別枠を設けています。

e-fuelは水の電気分解で得た水素を大気中のCO2と反応させて得る燃料で、反応に使用する電気に再エネを利用することでカーボンニュートラルを実現できます。ただしe-fuelは、エネルギー変換の手間と考えるとコスト的に安価にするのは難しそうに思えます。それでもランボルギーニとしては、そういった枠を通じて、あの猛々しいエンジンサウンドを愛し、金に糸目をつけない富豪たちに対してスーパースポーツカーを供給していく道が見えているのかもしれません。

ちなみに、e-fuelに関してはアウディやポルシェも開発に積極的であり、VWグループのなかでランボルギーニだけが違う未来を見ているわけではありません。ポルシェはモータースポーツ分野でe-fuel開発を行い、それをいずれ市販の911などに搭載していきたい考えを述べています。

Source:Reuters

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