見た目のおとなしさにだまされると実は高性能な車、いわゆる「羊の皮を被った狼」的な車は国産輸入問わずいくつもあります。しかし、直6エンジンを積むためノーズを伸ばしたS54スカイラインGT-Bなど、外見上なかなか隠しきるのは難しいものです。
今回はそんな「実は狼な羊」の中から、見た目は地味だけど、とびっきりすごいエンジンを積んだ車を3台紹介します。
三菱 シャリオリゾートランナーGT(1995年)
今の視点で見れば、インタークーラー用のボンネットインテークで地味な見た目ではないのでは?と思わせますが、歩行者衝突時の被害軽減が考慮されていなかった当時、ディーゼルターボ車でもこの程度は当たり前、RVならなおさらです。
そしてこの車は3列シート7人乗りながら、積んでいるのはランエボと同じ4G63ターボ。しかもフロアシフトで、4ATだけでなく5MTも選べる2リッターターボ4WD+5MTのミニバンでした。
最高出力こそ230馬力(4AT車は220馬力)に抑えていましたが、「シャリオエボ」の異名を持つ当時の国産最強ミニバンです。
ダイハツ ストーリアX4(1998年)
黒いドアミラーにサイドメッキモールもリアワイパーもない廉価グレードと同じ外装。前置きインタークーラーゆえに当時のホットハッチターボ車で必須だったボンネットインテークもなく、ノーマルではグリル奥のインタークーラーを見なければ普通の安い車。
しかし中身は通常の1リッター3気筒エンジンではなく、メーカーチューンドで公称120馬力。ブーストアップや吸排気チューン程度で容易に160馬力へ達する専用エンジン、713cc4気筒ターボのJC-DETです。
ラリーでアルトワークスへ勝つためだけに生まれたストーリアX4(クロスフォー)は、ノーマルだと外見と性能のギャップが激しいモータースポーツベース車でした。
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本日の在庫数 3台 平均価格 126万円 本体価格 82~168万円
三菱 タウンボックスRX(1999年)
新規格軽自動車版の軽商用1BOX、ミニキャブの乗用ワゴン版です。上級グレードのRXには先代にあたる「ブラボー」最終モデル後期型GTから受け継いだ、660cc4気筒20バルブの4A30ターボエンジンを搭載(後に排ガス規制のためSOHC16バルブ版へ更新)。
エアロパーツや派手なデカールなどRV色が強く見た目で明らかだったブラボーGTと異なり、初期のタウンボックスはミニキャブからの変更点が少なく、バンパーがボディ同色でテールデザインが異なる以外は商用バンそのものです。
後にマイナーチェンジで外装に装飾が増えていきますが、初期のタウンボックスRXは「商用バンの皮を被った高性能軽1BOXワゴン」でした。
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本日の在庫数 170台 平均価格 56万円 本体価格 5~300万円
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