ジャガー・ランドローバー・ジャパンは6月7日、ジャガー『E-PACE』など8車種について、2.0リットルディーゼルエンジンに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのはジャガー『E-PACE』『F-PACE』『XE AWD』『XF AWD』『XFスポーツブレーク』、ランドローバー『ディスカバリースポーツ』『レンジローバー ベラール』『レンジローバー イヴォーク』の8車種で、2021年2月3日から2022年4月20日に輸入された1013台。不具合はアクセサリーベルトテンショナーとパワートレインコントロールモジュールの2か所。
アクセサリーベルトテンショナーについては、アクセサリーベルトの張力を一定に保つためのオートテンショナーのばねの耐久性が不適切なため、経時劣化により張力が低下すると、当該ベルトに振れの発生と共に負荷がかかり折損することがある。
パワートレインコントロールモジュールについては、セルモーターでエンジンを始動する条件を正しく検知できないために、セルモーターが作動せず、常に原動機の再始動用モーターが使用され、その結果再始動用モーターを駆動するアクセサリーベルトに負荷がかかり、当該ベルトが折損することがある。
そのため、そのまま使用を続けると、最悪の場合、発電不足により警告灯が点灯し、バッテリーが上がり、燃料装置、点火装置等の電装品の使用が出来ず、原動機が停止し走行不能あるいはオーバーヒートに至るおそれがある。
改善措置として、アクセサリーベルトテンショナーについては、全車両、オートテンショナーを対策品に交換し、アクセサリーベルトを新品に交換する。パワートレインコントロールモジュールについては、全車両、プログラムを更新する。
不具合は15件発生、事故は起きていない。本国メーカーからの情報により届け出た。
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