Thursday, December 15, 2022

デンソー、エンジン半減でCASEは倍 35年度売上高 - 日本経済新聞

misaltag.blogspot.com

デンソーは15日、2035年度に自動車の電動化や自動運転など「CASE」分野の関連領域の売上高を現状比で8割増の7兆円にする方針を発表した。エンジンに関係する事業は縮小させ、売上高は半分に減らす。研究開発や設備投資には22年度からの10年間で過去10年間と比べて2割多い10兆円を振り向ける。

15日に開催した事業計画説明会で明らかにした。

電気自動車(EV)などの電流を制御する「インバーター」については、30年度の生産台数を21年度比6倍の1900万台に引き上げる。現状はハイブリッド車向けが主流だが、30年度には半分がEV向けになるとした。25年度時点で国内外の自動車メーカー24社への販売を見込む。高出力化が可能なSiC(炭化ケイ素)を使ったパワー半導体を強みにする。

一方、エンジンに関連した製品の売上高は21年度の1.8兆円から35年度には1兆円規模になるとした。松井靖CFO(最高財務責任者)は「(冷却に使う)ラジエーターなどが縮小する」との認識を示した。23~25年度の研究開発費や設備投資費のうち、エンジンが占める割合は10%未満にする。

自動運転関連部品は、25年度に21年度比5割増の5000億円の売上高を目指す。自動車メーカーで14社での採用をめざす。半導体には今後3年間で2500億円を投資する。

説明会に出席した有馬浩二社長は10兆円の投資について研究開発やM&A(合併・買収)のほか「ソフトウエアやデータ分野の開発を増やす」と語った。加藤良文CTO(最高技術責任者)は「電動車や自動運転にはかなりの開発規模や投資が必要で、少数のメーカーしか生き残れない」との見方を示し、25年以降に関連部品のシェアや売り上げを急拡大させるとした。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( デンソー、エンジン半減でCASEは倍 35年度売上高 - 日本経済新聞 )
https://ift.tt/m8Xsj1O
Share:

0 Comments:

Post a Comment