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リコーと東芝テックは2023年5月19日、複合機の開発と生産を手掛ける合弁会社を立ち上げると発表した(図1)。2024年度第1四半期中に新会社を発足させ、共通エンジンの開発に乗り出す。複合機としての製品販売とサービスの提供は、両社が各ブランドでそれぞれの顧客向けに継続する。
当初目指すのは、合弁会社が共通エンジンを基に、リコーと東芝テックそれぞれの制御装置(コントローラー)やソフトウエアを組み合わせた形でハードウエアを製造し、これをリコーと東芝テックそれぞれに供給する形態(図2)。共通エンジンは、A3判複合機で両社合わせて20%というシェアを生かして一定量の製造を見込める。そのため、両社それぞれが造るよりもコスト競争力を高められる。「(共通)エンジンのコスト競争力が上がれば、それを基にしたデジタルサービスで価値を提供しやすくなる」(リコー代表取締役社長執行役員の大山晃氏)というメリットを見込む。
共通エンジンについては、エネルギー消費量などの環境負荷の低減や、スケールメリットを生かしたリサイクル性の向上なども図る考え。こうして高い競争力を持つ共通エンジンの開発により、将来はリコーと東芝テック以外の複合機メーカーを供給先として獲得していきたいという。さらに、技術やノウハウの蓄積によって新たなデバイスの開発も手掛けていくという発展形態により、「ものづくりの強さがスパイラルアップしていく」(大山氏)ことを両社は期待する。
からの記事と詳細 ( リコーと東芝テックが複合機の開発生産を統合、共通エンジン開発へ - ITpro )
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