Saturday, May 27, 2023

水素エンジンカローラ、液体水素を燃料として搭載し、スーパー耐久富士24時間レースに参戦 | コーポレート | グローバルニュース ... - トヨタ自動車

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液体水素での挑戦

水素エンジンカローラの燃料として使用する液体水素の一部には、HySTRA※1のプロジェクトとして、川崎重工業株式会社が建造した液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」で、2022年2月に豪州から輸送した、褐炭由来水素を含む豪州で製造した液化水素を使用します。

サーキットで使用する、移動式液化水素ステーションについては、岩谷産業株式会社とトヨタが共同開発しました。燃料が液体水素になったことにより、圧縮気体水素をつくるために必要な圧縮機や水素を冷却するプレクーラーなどの設備が不要になるため、設置に必要な面積を、気体水素使用時の4分の1程度までコンパクトにすることができ、ガソリン車と同じようにピットエリア内で燃料が充填できるようになりました。また、充填時に昇圧の必要がないため、複数台連続の充填も可能になります。

また、燃料が気体水素から液体水素に変わることに伴い、車両の燃料供給装置を液体水素向けに変更しました。エンジン自体は、気体水素を搭載していた時と同様のものを使用しています。

液体水素に燃料を変更することで体積当たりのエネルギー密度が上がるため、満充填からの航続距離は約2倍、充填時間は、これまでと同じ約1分半※2を実現しています。年間を通じて、エンジン性能・航続距離・充填時間をさらに改善していきたいと考えています。

一方で、液体水素には、充填や貯蔵の際に-253℃より低い温度に保つ必要があり、低温環境下で機能する燃料ポンプ技術をいかに開発するか、また、タンクから自然に気化していく水素にどう対応するか、車載用液体水素タンクの法規をどのように作り上げていくか、などの課題もあり、引き続き「つくる」「はこぶ」「つかう」それぞれの仲間と連携して、課題の克服に取り組んでいきます。

なお、気体水素には、液体水素と比較して、システム構成がシンプルというメリットがあります。気体水素と液体水素には、それぞれ異なるメリットや課題があり、特性を生かした使い方をしていくため、引き続き、気体水素と液体水素の両方の開発に力を入れ、燃料搭載方法の選択肢を広げていきます。

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