Saturday, January 13, 2024

トヨタ、エンジン開発の新プロジェクト始動-時代逆行ではないと会長 - ブルームバーグ

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トヨタ自動車の豊田章男会長は12日、脱炭素化に向けた「現実的な手段」としてエンジンにはまだ役割があると述べ、同社として新たにエンジン開発を進めていくプロジェクトを立ち上げたと明らかにした。

  豊田氏は同日開幕した世界最大級のカスタムカー(改造車)の展示会「東京オートサロン2024」での記者会見で、「この時代にエンジン、逆行しているように聞こえるかもしれないが、決してそんなことはない。未来に向けて必要だ」と述べた。

  豊田氏の背後のスクリーンにはプロジェクトチームと開発中と見られる2つのエンジンが映し出された写真が投影された。その後に開かれたトークセッションでそれらのエンジンについて問われた豊田氏は、「1つは環境に良いエンジン。もう1つはレースに勝てるエンジン」だと語った。

Inside Tokyo Auto Salon

「東京オートサロン2024」に登壇した豊田会長(千葉市・12日)

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  気候変動への懸念を背景に走行中に二酸化炭素(CO2)を排出しない電気自動車(EV)への転換が着実に進む中、トヨタはEVだけでなくハイブリッド車などを含めた幅広い選択肢を追求する「マルチパスウェイ」の方針を掲げてきた。エンジンを含め部品が大幅に削減されるEVへの転換が進めば関連部品メーカーは大きな影響を受けることが予想され、EV展開も進める必要があるトヨタとしては難しいかじ取りが迫られることになる。

  豊田氏は「エンジンに関わる人たちは最近、銀行からお金を貸してもらえないこともあるそうだ。そんなことは絶対にあってはならない。何とかしていきたいと思った」とプロジェクト発足の背景を説明した。その上で、「エンジンを作ってきた皆さん、エンジンを作り続けよう。これからも皆の力が必要だ」と呼びかけた。

  エンジン開発を巡っては マツダからも同日、新たな計画が発表された。東京オートサロンの会見に出席した毛籠勝弘社長は、2018年に解散していた同社独自の技術である「ロータリーエンジン」の開発グループを2月1日付で再結成することを明らかにした。

  毛籠社長は、マツダは脱炭素化を進めていく上では多様な技術や「選択の自由が重要だと考えており、その1つの大きな資産はやっぱり内燃機関だと思っている」と述べた。ロータリーエンジンは電動化と「非常に相性がいい」とし、「社会に貢献できる技術として育成していきたい、そう考えた」と開発グループ再結成の狙いを語った。

  マツダは23年9月、ロータリーエンジンを搭載したプラグインハイブリッド車「 MX-30 ロータリーEV」を発表している。

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(豊田氏のコメントを追加して更新します)

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