三菱重工業グループの三菱重工航空エンジン(愛知県小牧市)は22日、長崎工場(長崎市)の第2期棟を建設すると発表した。2024年3月の完成を予定する。同工場は主に、航空機エンジン用の燃焼器を生産している。生産体制の増強により海外メーカーに委託している一部製造工程を取り込み、完全一貫生産体制を目指す。
第2期棟の面積は約5700平方メートルで、拡張後は計約1万1000平方メートルになる。投資額は約100億円で、新棟完成で燃焼器の生産能力を現状の月産70~80台から約120台に引き上げる。
長崎工場はあらゆるものがネットにつながる「IoT」や人工知能(AI)を活用して高い生産性を確保している。同社の牛田正紀社長は「26、27年にかけて、生産量は今の1.5倍が必要になる見込みだ。第2期棟では最先端の製造技術を展開していく」と話した。
同工場は20年11月に稼働し、小型機の「エアバスA320neo」に搭載するエンジンの燃焼器などを製造している。これまでに約8000機分を受注し、すでに約2000機分を納品するなど「生産ラインはほぼ計画通りに稼働している」(牛田社長)。長崎県の大石賢吾知事は「県内中小企業の航空機産業分野への参入に向け、大きな弾みになることを期待する」とコメントした。
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