ヤマハ発動機は2022年2月17日、トヨタ自動車からの委託で、水素を燃料とする5.0リッターV8エンジンを開発していると発表した。2050年までにカーボンニュートラルを達成したい同社だが、社名に「発動機」が入っている同社にとっては、内燃エンジンに対する特別な思い入れがあるという。
2021年11月に、川崎重工、スバル、トヨタ、マツダ、ヤマハの5社が、内燃機関の燃料オプションの範囲拡大を目的とした共同研究を行うと発表。ヤマハがトヨタ向けに開発したV8水素エンジンを公表した。同エンジンは、レクサスのプレミアムスポーツクーペ「RC F」の5.0リッターエンジン「2UR-GSE型」をベースに、ヤマハがインジェクター、シリンダーヘッド、インテークマニホールドなどに変更が加え、水素を燃料として燃焼する水素エンジンとして開発されている。
ヤマハによると、自動車用水素エンジンの開発を始めたのは5年前で、単なるガソリンの代用としてではなく、官能的で爽快なパフォーマンスに水素の価値を見出したとのこと。チームメンバーのTakeshi Yamada氏は「パフォーマンスのみにとどまらず、世界がこれまで見たことない内燃機関の新たな魅力を追求したい」と、語っている。
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Tapping the Potential Within 100% Hydrogen-Powered Engines
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