最強のボクサーユニットを搭載したチューンドSUV
アルシオーネのエンジンをツインターボ化!?
今回紹介するSG9型フィレスターは、スバル車チューンを得意とする“近藤エンジニアリング”が製作した文字通りの魔改造スペックだ。
ベースは2.5Lターボ+6速MTのパッケージを有するSTIバージョンなのだが、「スペックほどの加速が楽しめない。もっと強烈なインパクトとスパイスを快適に味わいたい」と感じたオーナーが近藤エンジニアリングにチューニングを依頼。そのオーダーに応えるカタチで生まれたのが、この3.3Lツインターボ+ATという究極の超速ツアラー仕様だったのだ。
エンジンはアルシオーネSVXの3.3L水平対向6気筒がベース。このEG33ユニットは、チューニングベースとしてのポテンシャルが非常に高く、かつてレガシィに採用されていたEJ22とボア×ストロークが共通であることから、純正&アフターパーツも豊富だったりする。
実際に、このEG33にも限定車の22B純正ピストンやJUNのI断面コンロッドなどを組み込み、十分な耐久性を確保している。同時にミッションは快適性を求めてBH5レガシィの4速ATへと交換済みだ。
ベースエンジンを徹底的に鍛えた上で、トラストのTD05-18G(6cm2)タービンをバルクヘッド側にツインで配置。これは“パワフルかつマイルドに扱えるウエストゲート式タービン”という条件でのセレクトだ。エンジンルームのインパクトも抜群だ。
ピークパワーは推定600psオーバー。重要なエンジンマネージメントは、トラストのeマネージアルティメイトが担う。
その他のパートもキッチリと作り込まれている。EXマニはツインターボに合わせて左右対称の等長スペシャルをワンオフで製作。十分なトルクを稼ぐため、やや長めのパイプレイアウトを採用しているのがポイントだ。
エキゾーストシステムももちろんオールワンオフ仕様だ。フルデュアルとはせず、音質と音量をバランスさせるためにフロントパイプで一度集合させるのが近藤エンジニアリング流。また、フロントパイプの左右パイプにはサードのスポーツキャタライザーを搭載し、合法性ももたせている。
冷却系チューンも抜かりない。インタークーラーはJZS161純正コアを加工してバンパー左右に1基ずつ配置。センターに配置されているのは、ARCのコアを使ったワンオフラジエターだ。
その他、13段オイルクーラー(ブリッツ製)やATFクーラー(FD3S純正オイルクーラーを転用)、軽自動車用の小型エアコンコンデンサーなど、高出力に対応したクーリングパートを構築しているのだ。
全方位の渡って究極的なチューニングが施された2代目フォレスター。その気になればGT-Rやフェラーリも撃墜できるスーパーSUV、カッコ良すぎる!
●取材協力:近藤エンジニアリング 大阪府和泉市上代町147-1 TEL:0725-24-0516
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近藤エンジニアリング
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