トラック業界関係者がまとめた10月の普通トラック(積載量4トン以上の大型・中型トラック)の販売台数は、前年同月比17・1%増の4739台となり、8カ月連続で前年同月を上回った。半導体をはじめとする部品の供給不足が改善傾向にある。日野自動車のエンジン認証不正は全需にも影響が出ているが、一部機種の生産再開により「年度単位で見て、2022年度に比べ大幅な回復を見通している」(日野自)という。
企業別ではUDトラックスを除く3社が前年同月を上回った。三菱ふそうトラック・バスは同33・7%増、いすゞ自動車は同29・7%増加し、2社で10月の全需の7割近くを占めた。日野自も前年同月比でプラスだが、758台といすゞの半数にも満たない。日野自では10月に古河工場(茨城県古河市)を4日間稼働停止したことなどにより、大型トラックの販売が同6・5%減った。
ただ数カ月単位で見た場合、日野自の販売は順調に回復している。型式指定の取消処分を受けた「A09Cエンジン」搭載の大型トラック「日野プロフィア」の出荷を2月に再開。直近6カ月間(5―10月)の大型トラック販売は前年同期比42・1%増で、直近3カ月間(8―10月)でも同46・8%増えた。
前年同期に比べ回復している国内販売だが、全需が大幅に増加しているわけではない。22年度の大きな落ち込みから徐々に平時の状態に戻っているだけに過ぎないとの見方も根強い。
からの記事と詳細 ( エンジン不正の日野自も回復傾向…トラック販売の前年比増続く|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 - ニュースイッチ Newswitch )
https://ift.tt/yeBZaWS
0 Comments:
Post a Comment