28日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落し、前日比437円79銭(1.53%)安の2万8197円42銭で終えた。下げ幅は2020年7月31日(629円)以来およそ半年ぶりの大きさ。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均やナスダック総合株価指数が今年最大の下げ幅を記録し、東京市場でもハイテク株を中心に売りが広がった。
27日のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が急落したことも重荷となり、かねて過熱感が指摘されていた東エレクやアドバンテストなど半導体関連株などには朝方から売りが膨らんだ。日経平均の下げ幅は程なく650円を超え、心理的な節目の2万8000円を取引時間中として1月12日以来およそ2週間ぶりに下回る場面があった。
ただその後は下げ渋り、積極的に下値を探る展開にはならなかった。中長期的な景気回復シナリオは不変との見方は多く、心理的な節目の2万8000円近辺では押し目買いも活発だった。下値の堅さをみて買い戻しに動く短期筋も多かった。
米連邦準備理事会(FRB)が27日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を現状維持としたのは市場の予想通りで、相場への影響は限定的だった。
JPX日経インデックス400は大幅反落。終値は前日比205.41ポイント(1.22%)安の1万6691.86だった。東証株価指数(TOPIX)も大幅反落し、21.22ポイント(1.14%)安の1838.85で終えた。
東証1部の売買代金は概算で4兆8334億円と20年3月13日以来の高水準。東証株価指数(TOPIX)算出に関わる浮動株比率の定期見直しに伴う売買が押し上げた。売買高は21億3765万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1192、値上がりは912銘柄、変わらずは85銘柄だった。
ソフトバンクグループ(SBG)やサイバーが売られた。TDKやアルプスアル、富士通やNECも安い。アステラスやエーザイも下げた。一方で三越伊勢丹や高島屋は上昇。リコーやコニカミノル、JR東日本、JR西日本も高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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