Sunday, January 31, 2021

新車で買えなくなる日がくる!? 今のうちに乗っておきたい大排気量車コレクション - ベストカーWeb

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 CAFE(企業別平均燃費規制)の導入や2050年カーボンフリーといった環境規制の強化により純エンジン車が激減するのは確実で、特に大排気量車を新車で買える残り時間はカウントダウンに入っていると思った方がいいだろう。

 しかし、幸いにも今なら新車で買える大排気量車もそれなりに揃っており、当記事では「今こそ乗っておきたい大排気量車」をピックアップしてみた。

文/永田恵一、写真/TOYOTA、NISSAN、BMW、Porsche、ベストカー編集部

【画像ギャラリー】別れの時は確実に近付いている! 規制強化により激減が決定的となった純エンジン大排気量車を見る


■アルファード&ヴェルファイアの3.5リッターV6エンジン搭載車

V型エンジンというのは大排気量の象徴感がある

 高級ミニバンの王者に君臨しているのに加え、今では日本発の「新しい高級車の形」というポジションも確立しつつあるアルファード&ヴェルファイアの販売の中心は2.5リッター4気筒だが、8速ATと組み合わされる3.5リッターV6も設定している。

 アルファード&ヴェルファイアの3.5リッターV6エンジン搭載車は、特に高速道路を流すシーンだと大船に乗ったような余裕も含めた快適な移動を楽しめ、乗っている分にはもっともアルファード&ヴェルファイアらしい、ベストなアルファード&ヴェルファイアである。

 それでいて動力性能に余裕があるだけに、走行車線の流れに乗るペースの巡航であれば燃費も意外に悪くなく、予算がタップリあり自動車税に代表される維持費も気にしないという人がアルファード&ヴェルファイアを買うなら3.5リッターV6搭載車を大いに勧める。

■ランドクルーザー

ハイブリッドなど想像しにくいランドクルーザーだが新型はいかに?

 本格クロカンSUVの王者であるランドクルーザーは4.6リッターV8を搭載し、高速巡航などではランドクルーザーの車名に相応しいクルーザーのキャプテン(船長)になった気分で、ラージSUVながら高級車に乗っているように快適な移動を楽しめる。

 2.5トン級のボディに4.6リッターV8を搭載するため燃費は芳しくないものの、非常に太い中低速トルクを持つエンジンだけにデリケートなアクセルコントロールが要求される悪路でも扱いやすい点も魅力だ。

 現在ランドクルーザーはフルモデルチェンジ直前で、次期型は3.5リッターV6ターボの搭載が有力視されており、絶対的な動力性能と燃費は向上するにせよ、現行ランドクルーザーでV8エンジンを経験しておく価値は大きい。

 なお現行ランドクルーザーは当サイトで報じたとおり新車はオーダーストップとなっているが、探せば新車を買える可能性もゼロではないと思われる。またランドクルーザーは処分する際の査定が非常に高いだけに、長い目で見れば意外に安く付くクルマなのも嬉しい。

■スカイライン400R

馬力が車名の由来となっているスカイライン400R。馬力という言葉自体がガソリンエンジン車に似合う単語だ

 スカイライン400Rは3リッターV6ツインターボエンジンを標準の300馬力から車名の通りの400馬力にパワーアップし、足回りやブレーキも相応に強化したモデルである。

 乗ってみると速さには文句ないものの、各部に荒っぽさのようなところを感じるのも事実だが、これはこれで「日産のスポーツモデルらしい味」ともいえ、楽しいクルマの1台なのは確かだ。

 なお、スカイラインに搭載されるV6ツインターボエンジンはチューニングを変えて次期フェアレディZに搭載されることが確実視されており、最後の大排気量車として次期フェアレディZを選ぶという手もあるだろう。

■ベンツS400d

ディーゼルターボを搭載するS400d。ディーゼルエンジンももちろん規制対象だ

 次期モデルの日本導入が秒読み段階となっているベンツのフラッグシップであるSクラスは3リッター直6ディーゼルターボを搭載するS400dも設定している。

 S400dはアイドリング中の車外騒音で僅かにディーゼルと分かる以外はガソリンエンジンのSクラスと変わらない静粛性を備え、絶対的な動力性能も十二分なのに加え、図太い中低速トルクにより普通に乗っている際のアクセル開度はアクセルを触っているように小さく、運転していて実に楽である。

 クルマ自体の完成度も熟成されたSクラスだけに非常に高く、価格は3リッター直6ガソリンターボ+電動スーパーチャージャーにマイルドハイブリッドを加えたS450と23万円しか変わらないのに燃料代は格段に安い。

 モデル末期の今なら購入時に大きな値引きを期待できる点も総合すると、最良のSクラスの1台と断言できる。

■BMW M440i xDrive

BMWのスポーツラインはハイブリッド化をうまく持ち味として取り入れていけるだろうか

 BMW4シリーズは3シリーズをベースにしたリアシートも十分に使えるフル4シータークーペである。

 「単なる3シリーズのクーペ」とも思われがちな4シリーズだが、特にM440i xDriveは乗り心地の素晴らしさ、ワインディングロードを走った際の楽しさや安心感など、M440i Driveのセダン版存在のM340i xDriveより1ランク上に近い仕上がりである。

 搭載される3リッター直6ガソリンターボエンジンも直6エンジンらしい官能的なサウンド、絶対的な動力性能の高さだけでなく、ターボエンジンながら低回転域でもアクセル操作に対するレスポンスが4リッター級V8NAエンジン以上に鋭い。

 さらに燃費も速さを考えれば良好と、運転しているとウットリしてしまうクルマである。それだけにM440i xDriveはクルマ好きがゴールとして目指すのも相応しいクルマだ。

■718ボクスター&ケイマンGTS4.0

ポルシェ 718ボクスター。サウンドだけでも純ガソリン車の音を継承してほしいものだ

 現在スポーツカー系のポルシェのエンジンはライトサイジング(水平対向エンジンのターボ化により気筒数、排気量を適切なものとするというコンセプト)が進んだことがあり、718ボクスター&ケイマンは水平対向4気筒ターボが中心、911は水平対向6気筒ターボとなっている。

 その中で絶対的な速さは水平対向6気筒ターボに譲るにせよ、サウンドに代表される官能性能ではピカイチの4リッター水平対向6気筒NAを搭載するのが1000万円超えの718ボクスターとケイマンである。

ポルシェ718ケイマン。名門ポルシェといえども規制の例外ではない

 4リッター水平対向6気筒NAを搭載する718ボクスター&ケイマンにおいて比較的万人向けなのが、GTS4.0だ。

 GTS4.0は日常性とスポーツ性を絶妙にバランスさせている点、4リッター水平対向6気筒NAが7800回転のレッドゾーンまで一切の淀みなく回るという高い官能性能、そして2ペダルのPDKがほとんどとなっているポルシェの中で6速MTも選べることなど、ハイエンドのスポーツカーに相応しい魅力を数多く持つ。

 約1100万円からという価格も約1400万円からとなる911に比べれば絶対的に安いのに加え、911とは違った魅力も備えているだけに911と迷うのも楽しい悩みとなりそうだ。

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