その顔ぶれこそ変わらずながら、そのラインアップは刻々と変わりつつある。市場の主要銘柄に見る、2022年・夏、最新のトピックスをここで早読み。
専用化、拡販化の2022年・最新動向
ハイブリッドにディーゼルと、現行車のパワーユニットそのものが、ひと昔前と比べて様変わりするなか、小売り用のエンジンオイルもその市場環境に沿うべく様変わりしている。
欧州自動車メーカーの認証規格を満たしたクリーンディーゼル車用オイルをすでにラインアップに持ちつつも、日本車のクリーンディーゼル用に専用規格品を送り込むのがフランス生まれのエルフ。同じクリーンディーゼルでも、気候や使用環境が異なれば要求性能も変わり、高温時における油膜の厚みなどにも違いが出るとか。あえて行なわれた配慮を見るにつけ、日本市場への注力ぶりも窺える。
他方、国内ブランドも、ラインアップを細分化してニーズに応えている。ルート産業のモリドライブシリーズに新たに加わったのが、DL-1指定の0W-30グレード。これまで量販店ではこの日本自動車技術会の規格を満たす製品が少なく、トヨタ純正品で代用する機会が多かったようで、他メーカーのユーザーから不満も多く寄せられていたとのこと。このような声もつぶさに拾うきめ細やかさがありがたい。
他方、チューニングパーツメーカーであるHKSが新たに発売を開始するのがあえての欧州車用。チューニングエンジン対応をうたう通り、ハードな使用環境に合わせたアップグレードにもなり得る。チューニングベース車の多様化を鑑みたうえでの市場投入と言えるだろう。
そして、市場変遷という意味で、2022年・夏の大きなニュースになったのが、シェルブランドの販路拡大だ。いわばサービスステーションの変遷に合わせた対応ながら、イエローハットにオートバックスと、主要カー用品店で入手できるようになったことを歓迎する人も多いだろう。一般的な原油精製とは違い、天然ガスをベースオイルとするシェルのエンジンオイルは、そもそも不純物が少ない分、熱劣化やスラッジ発生のリスクを抑えられる点でアドバンテージを持つ。これまで試しづらかった人も、今こそそのチャンスと言える。
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