Sunday, August 20, 2023

猛暑を乗り切った空冷エンジンをメンテナンス!スポーツスター883のエンジンオイル&フィルター交換 ... - モトメガネ/Moto Megane(バイクニュース )

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目次

バイクも酷暑で疲弊する……だからスーパーゾイルでリフレッシュしよう

近年の日本の夏は人間はもちろん、バイクにも厳しいものになっている。

空冷エンジンの冷却を担うのは走行風であり、気温が上がれば冷却性が低下していってしまう。

一般的にエンジンオイルの粘度は低ければ低いほど(柔らかいほど)、エンジンの摺動抵抗が低くなるので、始動性や出力、燃費の面でメリットがある。近年のハイブリッド車などの指定オイルが0W-20といった非常に低粘度のオイルを採用するのもそのためだ。

一方、今回エンジンオイルとオイルフィルターの交換を行った空冷エンジンのハーレーダビッドソンのスポーツスターの場合、指定エンジンオイルは20W-50なので、国産空冷エンジン車と比べても非常に粘度の高いオイルを使っていることになる。

これは、粘度が高い(硬い)オイルの方が、エンジンが高温になっても油膜の保持やシリンダーの密閉性に優れるためた。つまり、ハーレーの空冷エンジンはそれだけ発熱量が多く、エンジンオイルに厳しい環境にあることを意味している。

エンジンオイルの理想油温は90度前後

エンジンオイルは気温は低すぎても、高すぎても性能を発揮しづらくなり、おおむね90度前後の状態が理想的と言われている。

気温が低すぎればエンジンオイルは粘度が高いままで、油圧の低下や燃費の悪化などを招くことになる。エンジンの暖気が必要なのはそのためでもある。

一方、気温が高すぎたり、エンジンを回しすぎたりして油温が120度を超えてくると、エンジンオイルはシャバシャバになり、油膜保持力が低下。エンジンには非常に厳しい環境となる。場合によってはオーバーヒートの状態となり、ノッキングの発生や出力の低下などの症状が現れる。

このように、近年の酷暑は空冷エンジンにとって全く好ましくないものであり、夏場を乗り切ったエンジンは、金属表面に少なからずダメージを受けていることも考えられる。

夏場に傷んだエンジンをいたわるのに最適なスーパーゾイル

油膜低下によってダメージを負ったり、摩耗が進んだエンジンには早めにケアをするのがお勧めだ。エンジンを分解せずに使用できて、金属表面の再生効果があるスーパーゾイルならば、手軽かつ効果的なリフレッシュが可能となるのである。

これから秋の本格的なツーリングシーズンがスタート前に、スーパーゾイルを使ってみてはいかがだろうか?

ハーレーダビッドソン スポーツスター883 オイル&オイルフィルター交換手順

国内メーカーのバイクは一般的にエンジン、ミッション、クラッチなどをすべてエンジンオイルで潤滑している。

一方、ハーレーはエンジン、ミッション、プライマリーと3つの部位で異なるオイルが使われている。すべて定期交換が必要となるが、今回はエンジンオイルとオイルフィルターのみの交換を行った。

用意したエンジンオイル

REVTECH ハーレー専用エンジンオイル 20W50 ハーレー向けのベーシックなグレードの鉱物油で非常にリーズナブル。3本用意した。

オイルフィルター

オイルフィルターはデイトナ製を容易。純正以上のろ過性能を望むことができる。

消耗品類

DIYオイル交換には廃油処理剤は欠かせない。その他にパーツクリーナー、ペーパーウエス、作業用シリコン手袋を用意。

スーパーゾイル ECO

今回はオイルに添加して使用する「スーパーゾイル ECO for 4cycle 4サイクルエンジン用」を用意。従来のスーパーゾイルの半分の使用量(5%)で金属表面再生効果を得ることができる。

オイル交換に便利な用品

漏斗はオイルを注ぎ入れる際に便利。シリコン製の折りたたみタイプを使用。スーパーゾイルの注入量を計るために百均の計量カップを用意した。

まずは現状のオイル量の確認

ハーレーダビッドソンの多くは「ドライサンプ」と呼ばれる潤滑方式を採用している。ドライサンプは、エンジン下部にオイルパンを持たず、エンジンとは別にオイルタンクを備えるのが特徴だ。

スポーツスターの場合、車体右サイドカバー部がオイルタンクになっている。

オイル計量を行うディップスティックを指で押し込むと、ディップスティックのノブが飛び出てくる。

緩める方向に半回転させると引き抜くことができる。

ハーレーの場合、オイル量の計測方法がサイドスタンドの状態で行うタイプと、車体を正立させて行うタイプと年式によって分かれる。今回の場合はサイドスタンドで計測を行う。

オイル量は規定範囲内にあって、異常な汚れや粘度低下などは見られなかった。

スポーツスター883のエンジンオイル抜き取り

エンジンオイルを抜き取る際は車体を正立させたほうが作業効率が良いので、ダウンチューブを下から支えるタイプのバイクジャッキを使用した。

エンジンオイルはドレンチューブから抜き取る

国産モデルの場合、ドライサンプエンジンでもオイルタンクにドレンボルトがあるものだが、スポーツスターはオイルタンクから真下にドレンチューブが伸びており、そのキャップを抜き取れば古いオイルを排出できる。

古いオイルを排出するまえに廃油処理剤を準備する。ダンボール箱タイプではないので、車高の低いハーレーの車体下にも入りやすい。猫も興味津々。

ドレンのキャップはマイナスドライバーでホースバンドを緩めれば簡単に抜ける。

そのまましばらくオイルを排出させておき、オイルが出なくなったらキャップを復元し、バンドをしっかり締め付けておく。

スポーツスター883のオイルフィルター交換

オイルフィルターはエンジン左前方に真横を向いて付いている。サイドスタンドの状態のほうがオイルが抜けやすいのでジャッキを外しておいた。

本来は専用のカップレンチを使用のが正しい手順だが、今回は用意がなかったのでプライヤータイプの汎用レンチを使用。少し緩んだ状態にとどめておく。

オイルフィルターが真横を向いており、そのまま緩めると排出されたオイルで車体が汚れてしまうため、ペットボトルを切断し、オイル受けを自作。これがなかなか便利だった!

ペットボトル製廃油受けをセットし、フィルターを手で緩めていくとフィルター内のオイルが排出されてくる。

600mlのペットボトルでは全部受け切ることができず、途中で再度フィルターを締め込んで一旦ペットボトル廃油受けに溜まったオイルを捨てる必要があったが、車体はほぼ汚さずに済んだ。

オイルラインに空気が入るとスムーズなオイルの循環が妨げられることがあるので、取り付け前に新しいオイルフィルターにオイルを注いでおく。

フィルターパッキン部分にはスーパーゾイル・ラバーグリースを塗布しておくことで、締め付け時のパッキンのよじれや破断を防ぐことができる。

オイルフィルター座面の汚れをきれいなウエスで拭き取っておく。

オイルフィルターは手でしっかり確実に締め付けておく。

オイルフィルター周辺やオイルドレンホースの汚れをパーツクリーナーで洗浄しておく。

排出されたエンジンオイルはかなり汚れていた。それだけ、空冷エンジンのオイルは厳しい環境化にある。早めの交換をお勧めしたい。

スーパーゾイルとエンジンオイルの注入

今回のスポーツスターの場合、オイル量は2.7L程度。スーパーゾイルECOはエンジンオイルの5%が適正な添加量なので135mlを計量した。

計量したスーパーゾイルとエンジンオイルを注入。

エンジンを始動する

オイル交換後のエンジン始動はオイルランプに注目しよう。オイルランプが点灯しているということは、油圧が低下した状態を意味し、オイルが循環していないことが考えられる。

エンジン始動後はすぐにオイルランプが消灯し、エンジンオイルが循環しているのが確認できた。

しばらくエンジンをアイドリングさせ、オイル量を確認。規定範囲内に入っていたのでオイル交換作業は無事完了した。一般的なウェットサンプエンジンはヘッドまで回ったオイルがオイルパンに落ちてくるまで暫く待つ必要があるが、ドライサンプはエンジン停止後にすぐに量の確認ができる。

最後に、オイルドレンホースやオイルフィルター部分からオイル漏れがないか確認して、各部締め付け確認が終わったら作業は完了。

オイル&フィルター交換に使用した工具

今回使用した工具は、マイナスドライバーとオイルフィルターレンチ、バイクジャッキだけ。

スーパーゾイル添加後のインプレッション【スポーツスター883】

スーパーゾイル添加後は、Vツインエンジンの鼓動感の中でも特に雑然とした部分がまろやかになった印象で、非常にスムーズ化したのがアイドリングの状態からでも実感できた。

そこから回転を上げて加速していく際も、トルクがひと回りアップしたような感覚で、力強さが増したようだ。特に気温の高い夏場は、信号待ちなどが続くとエンジンがオーバーヒート気味となり、メカノイズが出てくるし、パワーダウンした感覚があったが、そういった症状もあきらかな改善傾向が見られた。

空冷ビッグツインはエンジンオイルへの依存度が強いだけに、スーパーゾイルの効果がより顕著に体感できたのかもしれない。ハーレーやドカティ、国産旧車など空冷エンジン車こそ、スーパーゾイルの効果が体感できるはず!ぜひ試していただきたい。

スーパーゾイル・ラバーグリースを使った超簡単サスペンションメンテナンス

今回オイル&オイルフィルター交換を行ったスポーツスターは2009年式なので、すでに新車が14年が経過している。エンジンがいくら好調でも、足回りの調子を崩してしまえば気持ちよく走ることはできない

そこで、スーパーゾイル・ラバーグリースを使用してサスペンションのメンテナンスを行った。メンテナンスとはいえ、スーパーゾイル・ラバーグリースを摺動部に塗布するだけである。

スーパーゾイル・ラバーグリースは、金属とゴムの摺動部分を潤滑させるための専用グリスであり、。バイクの車体で言えば、サスペンションやブレーキキャリパー、マスターシリンダーへの使用に適している。

フロントフォークのインナーチューブとフォークシールとの間に摺動抵抗があると、サスペンションはスムーズに動かない。また、インナーチューブにサビが発生するとフォークオイル漏れを招くことになるので注意が必要だ。

スポーツスターにも僅かな点サビが発生していた。金属表面を保護してサビの進行を抑えることが必要だ。

ウエスでインナーチューブの汚れを拭き取り、スーパーゾイル・ラバーグリースを塗布する。

余分なグリスがホコリや砂などを呼び寄せるので、仕上げににきれいなウエスで拭き上げておく。

インナーチューブ表面がスーパーゾイル・ラバーグリースでコーティングされることで、サビを防ぎ、摺動抵抗を抑えて作動性を向上させることができるのだ。洗車の仕上げ時などのタイミングでやっておくと良いだろう。

リアショックもメンテナンス

リアサスペンションのダンパーロッドにもスーパーゾイル・ラバーグリースを塗布した。

ウエスを細く切っておくとダンパーロッドを磨きやすい。

スーパーゾイルで愛車をメンテナンスして好調を維持!

バイクは手をかければかけただけ調子が良くなる。しかし、それには優れたケミカルを使用し、正しい手順で行うのが重要だ。

多くのバイクや車の愛好家から絶大な信頼を集めるスーパーゾイルなら、必ず良好な結果が得られるはず。ぜひ、愛車でスーパーゾイルの効果を体感してみていただきたい。

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