Friday, August 25, 2023

減速時「ブォン!」 「エンジンブレーキ」のナゾ どうやって使う? メリットは何? 活用したい場面とは - くるまのニュース

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クルマを減速させる方法として、エンジンブレーキというものがあります。どのように使うのでしょうか。

エンジンブレーキの仕組みと使い方は?

 クルマで減速したり停止したりする時にはブレーキを使いますが、減速のために使うブレーキには2種類あります。
 
 ひとつがブレーキペダルを踏む「フットブレーキ」なのですが、もうひとつの「エンジンブレーキ」とはどのようなものなのでしょうか。

エンジンブレーキの使い方と活用方法は
エンジンブレーキの使い方と活用方法は

 フットブレーキとは、ブレーキペダルを踏むことで、油圧によって車輪と一緒に回転するディスクやドラムにブレーキパッドやブレーキシューという部品を押し当てて、摩擦を発生させることで回転を止め、減速させる方法です。

 通常はこちらのブレーキを使うことが多いのですが、減速させる方法にはさらにエンジンブレーキがあります。

 エンジンブレーキは、アクセルペダルから足を離すことでエンジンの回転数が落ち、その抵抗力によって減速させる方法です。

 単にアクセルペダルから足を離すだけでも効き始めますが、より強くエンジンブレーキを効かせたい時には、ギアを下げる操作を行います。

 ギアを下げることでエンジン回転数が高くなり、このときエンジン回転が落ちようとする力も強まるため、強力なエンジンブレーキを使うことができます。

 例えば、MT車であれば、5速より4速、3速とギアを下げていくほどエンジンブレーキが強くかかり、AT車ではクルマによって表示は異なるものの、「D」から「S」や「B」などにシフトチェンジすることでエンジンブレーキがかかります。

 一部のAT車では、「D」からシフトし、「-(マイナス)」側に操作することでMT車のように1速ずつシフトダウンできるモードを装備しているものもあります。

 また、回転数が高いときにはエンジン内部で燃料の噴射が停止するため、エンジンブレーキを活用することで低燃費走行にもつながります。

 このように同じブレーキとはいっても全く仕組みは異なりますが、役割も異なるため状況に応じて使い分けることが大切です。

 フットブレーキは大幅な減速やクルマを完全に停止させるためのブレーキですが、長い下り坂などの連続してブレーキを使用する場面で使いすぎるとブレーキが効かなくなる恐れがあります。

 これは、ディスクローターとブレーキパッドの摩擦熱がブレーキフルードに伝わって沸騰し、気泡が発生することにより、ブレーキペダルの操作が伝わらなくなってしまう「ヴェーパーロック現象」や、摩擦によりブレーキパッドが高温になりガス膜が発生することで摩擦力が減り、ブレーキが効きにくくなってしまう「フェード現象」によるものです。

 一方で、エンジンブレーキはエンジン自体の回転数を落として減速する仕組みのため、ブレーキパッドやディスクローターなどのパーツを傷める心配がないため、長い下り坂などでは意識的に使用するといいでしょう。

 しかし、エンジンブレーキは急激に減速したりクルマを停止させたりすることが難しいため、短い距離で大きくスピードを落とさなければならない場面での使用には不向きです。

 また、エンジンブレーキはフットブレーキと異なり、使用中にブレーキランプが点灯しないため、後続車などにブレーキをかけていることが伝わりにくいことがデメリットです。

 エンジンブレーキに気づかないまま後続車がスピードを落とさず近づいてきて、追突してしまう危険もあるため、後続車にブレーキを使っていることを伝えるためにも、フットブレーキを併用したほうが良いでしょう。

 さらに、必要以上に回転数を上げた状態ではエンジンの騒音も大きくなり、エンジンの負荷も高まることから、メリットを活かせるように上手に使い分けましょう。

※ ※ ※

 高速道路などの長い下り坂や山道などでは、フェード現象などを防ぐため、エンジンブレーキの利用を促す看板を設置している場所があります。

 それ以外の場所でも、有効にエンジンブレーキを活用すれば低燃費走行にもつながるため、フットブレーキとうまく使い分けて走行することが良いでしょう。

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