三菱重工業は9日、漁船などに使う舶用エンジンの販売・部品サービス事業を機械商社の西華産業に売却すると発表した。三菱重工傘下のエンジン会社から事業を切り出して分社化した後、同社を10月1日付で譲渡する。譲渡額は非公表。漁業・舶用分野の販売ノウハウを持つ西華産業への譲渡で、漁業者への地域密着型の営業活動が進めやすくなると判断した。
三菱重工は国内の舶用エンジンの販売網を譲渡する
三菱重工傘下の三菱重工エンジン&ターボチャージャ（相模原市）の完全出資子会社にあたる三菱重工エンジンシステム（東京・品川）の、国内の舶用エンジン販売・部品サービス事業の譲渡契約を結んだ。舶用エンジンの製造や開発は、三菱重工側で続ける。販売・部品サービス事業では、20トン未満の漁船など向けのエンジンなどを取り扱い国内で20拠点の営業拠点を持つ。国内舶用エンジン事業の売上高は年間80億円程度で、譲渡対象に携わる従業員数は160人程度となる見込み。
西華産業は、電力・化学などのプラント設備のほか、舶用機器エンジンの販売にも強みを持つ。三菱重と日立が共同出資して火力発電事業を手掛ける三菱日立パワーシステムズが6%超を出資している。
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June 09, 2020 at 02:58PM
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三菱重工業、国内舶用エンジンの販売事業を売却 - 日本経済新聞
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