3月15日~20日にかけてフランス・パリで開催されたヒストリックカーショー「レトロモービル(Retromobile)2022」において、ランボルギーニ・ポロストリコはV型12気筒エンジンへのトリビュートとして「カウンタック LP500 プロトタイプ」と、現在サンタアガタのポロストリコでレストア中の「ミウラP400 SV」のボディシェルを展示した。
2022年を最後に生産を終えるV12エンジン
ランボルギーニは2023年に初の量産ハイブリッドモデルの投入を計画しているが、それに伴い2022年に伝統的なV型12気筒エンジンの生産を終了する。そこで2022年はV12に対してリスペクトを捧げる1年とすることを表明。これを受けて、ランボルギーニのヒストリック部門であるポロストリコは、レトロモービルにアイコニックなミウラとカウンタックを持ち込むことになった。
アウトモビリ・ランボルギーニの会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンは、今回の展示について以下のようにコメントした。
「V型12気筒エンジンは、ミウラやカウンタックからアヴェンタドール ウルティマエに至るまで、ランボルギーニの歴史を象徴してきた存在です。そして2022年に、V型12気筒エンジンという我々の内燃エンジンのひとつが紡いできた忘れられないストーリーが幕を下ろします」
「レトロモービルにおいて多くの自動車愛好家の皆さんに私たちの大切な伝統と、過去と現在の技術者たちが織りなす膨大なエンジニアリングの専門知識を展示し、敬意を表していただくことができました。アヴェンタドールの後継モデルはハイブリッドテクノロジーを搭載して発表される予定です。この計画は社会的な責任を持ったアプローチによって、環境への影響を軽減することを目的としています」
ゼロから復元されたカウンタック LP500
今回、レトロモービルで公開された「カウンタック LP500」は、オリジナルのイエローが鮮やかな1台。このLP500は、1971年3月に開催されたジュネーブ・ショーで発表され、1974年3月に型式認証のための衝突試験で壊された伝説の1台をゼロから復元している。ランボルギーニ・ポロストリコは、復元を依頼したコレクターのために、約2万5000時間をかけて製作を行った。
ランボルギーニのデザイン部門、チェントロ・スティーレは、ボディワークのアウトラインを監督。すべてがオリジナルのフォルムと一致するよう重要な貢献をしている。メカニカルパーツはすべて当時の設計図から部品を復元。現在では入手不可能なパーツや当時専用に作られた1点物のパーツもすべて復元されている。
ボディワークとシャシーは専門のパネルビーターが手作業で形を整え完全に作り上げた。タイヤのリメイクにはピレリが参加。ピレリは財団を通じて必要な歴史的資料を提供し、当時のデザインや寸法を再現したタイヤを製造して公道での使用認証も行っている。
ポロストリコがレストア中のミウラ P400 SV
ブースにはカウンタック LP500に加えて、ランボルギーニ・ポロストリコに修復を依頼したコレクターが所有する「ミウラ P400 SV」のボディシェルも展示された。今後、この車両はオリジナルの「アランチャ・ミウラ」のオレンジに再塗装され、現在修復中のインテリアとメカニカルデバイスとリアッセンブリされる予定だ。
2015年に設立されたランボルギーニ・ポロストリコは、ランボルギーニの歴史的なアイデンティティを保存するためのヒストリック部門。その主な業務は、2001年までに生産されたすべてのランボルギーニ車両の認証とレストアとなっている。
ランボルギーニに貴重な資料を保存・管理することで、すべてのクラシックモデルに最高のコンディションをもたらすことが可能となった。
からの記事と詳細 ( ランボルギーニ、生産を終了するV12エンジンに敬意を表しカウンタックとミウラをフィーチャー - MotorFan[モーターファン] )
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