ハーレーの販売はもちろん、インジェクションチューニング等にも注力する愛知県名古屋市のハーレーショップ「フォレストウィング」が、ハーレー専用エンジンオイルを開発した。その経緯や、なぜ”ハーレー専用”なのかを、バイク系ユーチューバー「かなえ」が聞いた!!
大排気量空冷Vツインのためのハーレー専用エンジンオイル!
かなえ:ハーレーのためだけに開発した専用のエンジンオイルがあるんですって?
奥藤: よくぞ聞いてくれました! その名も「モトブラッド」。”モト”はオートバイ、”ブラッド”は血液を意味します。さぁ、どういう意味でしょう? ヒント、オートバイにとっての心臓はエンジンです!!
かなえ:あっ、わかりました! つまり、バイクの血液なんですね。
奥藤: ご名答! 人間の場合、血液がサラサラで健康だと元気に活動できますが、ドロドロだったりすると病気になってしまいます。血液って大事ですよね。バイクにとって血液はエンジンオイル。その名の通り、赤いでしょ〜!? せっかく当店に足を運んでオイル交換をしてくださるお客様に、より良いオイルをご提供したいという思いから専用開発しました。
かなえ:ハーレー専用である理由は?
奥藤:ハーレーは一部機種を除き、大排気量空冷エンジンを搭載します。しかし、市販のオイルは水冷エンジンを想定していることが多い。そこで、オイルの冷却効果を徹底追求したのがまずひとつ。そして、エンジンだけでなくトランスミッションやクラッチも含め潤滑する役目を持つのが日欧のバイクに使われる一般的なエンジンオイルですが、ハーレーの空冷Vツインはエンジン/トランスミッション/クラッチが別々に分かれていて、それぞれにオイルが入っているのです。
かなえ:ふ〜ん、そうなんですね。
奥藤:そこでモトブラッドは、エンジンだけに特化したオイルとしました。大排気量空冷に対応した不純物の少ない化学合成油で、クリアランスが大きく熱量のある空冷エンジンにふさわしい添加物を配合しています。
化学合成油+添加剤配合!! それぞれの添加剤の役割とは?
ベースオイル
確実な耐熱性/オイル漏れの防止/滑らかなエンジンフィーリング。この要件を満たすために、コンプレックスエステルとPAOベースオイルをバランスよく配合。コンプレックスエステルはパッキン類を膨張させ、PAOはパッキン類を収縮させるもの。ふたつをバランスさせることでパッキン類を正常に保つ。鉱物油では得られない化学合成油ならではの高い潤滑性能と保護性能を両立する。
添加剤B
「低回転用油性向上剤(ポリアルキレングリコール/社外秘)が金属面に吸着し、摩擦を減らしつつ摩耗を防止。エンジン始動直後のアイドル回転域から滑らかなエンジン駆動をサポートする。また、低温スタート時や長期間放置後の摩耗防止性能にも優れている。
添加剤C
中高回転用油性向上剤(液化モリブデン)。高負荷時においてはこの金属系極圧剤が金属面に吸着。化学反応による保護膜を形成し、摩擦を減らし摩耗を防止する。高速高回転時のスムーズさと高い保護性能を実現。
添加剤D
粘弾性油性向上剤を採用。粘度が固いながらも滑るようになめらかな油膜を形成し、B/Cら低回転/中高回転用の添加剤の摩擦低減効果を損なわずに、強固な被膜を維持してオイルの耐熱性や耐久性向上に寄与する。また、この添加剤はかかった力を90度方向に分散させる非ニュートン特性を持ち、エンジン停止時も金属面を油膜で保護。ドライスタート防止性能に優れ、オイル漏れの防止にも寄与する。
その他の進化
配合添加剤に「スーパーナノパフォーマ(Super nano performa)」を採用。既存の独自技術であるオイル分子高密度化製法・ナノパフォーマを進化させた。
動画レポートはこちら↓
からの記事と詳細 ( ハーレー専用エンジンオイル・モトブラッドをフォレストウィングが開発【バイク系ユーチューバー・かなえ突撃インタビュー】 - WEBヤングマシン )
https://ift.tt/g9RTvek
0 Comments:
Post a Comment