Tuesday, March 14, 2023

エンジン編集部のちょっと古いポルシェ、導入後3回目の車検を受けました! はたしてその費用は?【エンジン編集部 ... - ENGINE WEB

misaltag.blogspot.com 2005年型の79号車が長期テスト車に加わったのは2017年。それから3回目の車検の時期がやってきた。果たして、17年間走行したポルシェの車検費用は? エンジン編集長のムラカミがリポートする。

サイフと相談!

17年も走っていたら、どんなクルマだっていろいろなパーツが消耗して、交換が必要になるのは当然である。だからこそ、こうやって2年に一度、車検を受けてしっかり整備してもらっているのだ。とはいえ、余計な出費はできるだけ抑えたいというのも正直な気持ちで、クルマが歳をとってくると、車検や点検に出す時には、どんな見積書が出てくるか、ドキドキしながら待つことになる。

ポルシェセンター調布で車検整備を受ける79号車。最新の設備が整った、きわめて清潔な工場だから、安心して預けることができる。ちなみに、今回はタイヤ交換とホイールの修理も予定していたのだが、必須ではなかったので見送った。


その点、ポルシェセンター調布の見積書は、車検整備必須の項目と予防整備としてやっておいた方がいいかも? という項目をしっかり区分して出してくれるので有難い。たとえ、完璧を期したら100万円にも及ぶ整備費用がかかるとしても、サイフと相談しながら、どこまでやるかを決めることができるのだ。

今回の見積書で必須の赤マルとなっていたのは、まず、19万3290円の車検整備一式の基本費用である。その内訳は、車検整備基本点検料が7万7000円、検査計測機器使用料が1万8480円、検査代行料が2万3100円、車体・エンジン・スチーム洗浄料が7700円。それに自賠責保険料(2万10円)と重量税(4万5600円)、印紙代(1400円)を加えたもので、これはどんなクルマでも必要で、特別にポルシェが高いということはない。

問題はここから先の交換が必要なパーツがどれだけあるか、だ。しかし今回、赤マルがつけられていたのは、エンジン・オイルの交換費用5万501円、ブレーキ・フルード交換2万8270円、左側ポジションライトバルブ交換1万1825円のみで、逆にこちらからワイパーブレードの交換(1万505円)をお願いして、結果として30万円弱で車検を終えることができたのである。思った以上にすべてが快調で、ホッとしたというのが正直なところだ。

もっとも、見積書に予防整備として入れられていた項目は、実はこのあとまだまだ続いていた。せっかくなので今回はそれもすべて紹介することにしよう。まず、リア・ブレーキ・ディスク及びパッド交換15万7685円、スパークプラグ交換5万1106円、エアクリーナー交換1万8150円、Vベルト及びベルト・プーリー交換6万3074円、エアコン・フィルター交換1万7930円、イグニッションコイルとスパークプラグ交換8万3820円、前後ブレーキホース交換7万620円。

そして最大の難所となるのがクラッチ交換で、これにはなんとパーツ代と工賃を含めて64万1212円も掛かるというから、見積書を見ながら思わず仰け反りそうになった。これでは、そう簡単にクラッチ交換などできるものではない。幸いなことに、79号車のクラッチは17年間一度も交換されていないにもかかわらず、今のところまったく正常に作動している。絶対に磨耗させないように、これからも丁寧なクラッチ操作を心掛けなければならないと肝に銘じて、最近ではシフト時にダブルクラッチを踏んだりしている次第である。

もし、これら予備整備まですべてやったら、軽くオーバー100万円コースだ。どこまでやるかは考え方次第とはいえ、取りあえず30万円以内で収まって本当に良かった。

文=村上 政(ENGINE編集長) 写真=ポルシェセンター調布

■79号車/ポルシェ911カレラ4S(996型)
PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時):340万円(1244万2500円)
導入時期:2017年4月
走行距離(購入後):12万2160km(3万9775km)

■エンジン編集部の長期リポート79号車 ポルシェ911カレラ4S(996型)の連載一覧はこちら!

(ENGINE2023年4月号)

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