Wednesday, March 29, 2023

エンジン車の販売、EUが35年以降も条件付きで認める…ドイツが最終段階で規制反対に転じ - 読売新聞オンライン

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 【ロンドン=中西梓】欧州連合(EU)は28日、ガソリンなどのエンジン(内燃機関)車の販売を2035年に禁止する方針を転換し、条件付きで認めることを正式に決定した。電気自動車(EV)や燃料電池車に加え、二酸化炭素(CO2)と水素を合成して作る液体燃料「e―fuel」(イーフューエル)のみを使用する新車は、35年以降も販売できる。

 EUの執行機関・欧州委員会は21年7月、全てのエンジン車の新車販売を事実上禁止する規制案を発表した。欧州議会も22年10月に合意したが、自動車メーカーを多く抱えるドイツなどが手続きの最終段階で反対に転じた。

 イーフューエルは燃焼時にCO2を排出するが、工場などから出るCO2を原料とするため、ガソリンに比べて環境負荷が低い。メーカーなどが研究開発を進めているが、ガソリンに比べて割高なため、今後の実用化に向けて製造コストの削減が課題となる。

 ハイブリッド車(HV)を含むエンジン車が得意な日本のメーカーにとっては、EUの決定は追い風になる可能性がある。ただ、イーフューエルの利用に関する具体的な制度設計は決まっておらず、予断を許さない。

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