株式会社日立情報通信エンジニアリングは8日、米Zscaler(ゼットスケーラー)の製品を活用し、クラウドセキュリティのサービスを強化した「セキュアインターネット接続ソリューション」を販売開始した。
日立情報通信エンジニアリングでは、社外のどこからでもユーザーを守る、クラウドベースのセキュアDNSを利用したセキュアインターネット接続ソリューションを販売してきた。今回、このソリューションのラインアップに、ゼットスケーラーの技術・製品を加え、クラウドセキュリティの強化版として販売を開始する。
ソリューションには、ゼットスケーラー製品の「Zscaler Internet Access(ZIA)」や「Zscaler Private Access(ZPA)」を採用。高度なセキュリティ対策を組み合わせても性能を犠牲にしない多層化防御により、高度化する企業のネットワークに求められるセキュリティ強化や汎用的な通信プロトコルに対応し、さらに利便性の向上などのニーズに対応する。
すべてのTCP/UDP通信の不審なふるまいを検出し、カテゴリやユーザー・グループ・時間・場所にひも付いたWeb通信制御、接続ごとに接続定義条件を変更する動的コンテンツフィルタリングと、接続定義条件を変更しない静的コンテンツフィルタリングを提供する。
セキュリティ対策として提供する機能は、同時並行処理が可能で、生じるトランザクションおよびデータパケット処理に要する遅延時間規定(約100ミリ秒以下)をSLAで具現化。利用者数が数十万人規模に増加した場合でも、性能が損なわれることがなく機能を拡張できるとしている。
日立情報通信エンジニアリングでは、今回強化したゼロトラストネットワークアクセスは、汎用的な通信プロトコルに対応できると同時に、IoTネットワークやOTシステムをインターネットから不可視化することで、サイバー攻撃の回避策としてOT分野のIoTに活用できると説明。センサーなど多彩なエッジデバイスの活用提案による現場データの収集と、収集したデータを上位システムへ連携する「IoTエッジ向けインテグレーションサービス」と連携し、ローカル5G・Wi-Fi 6などを活用したIoTエッジネットワークを構築することで、現場のDX化に貢献するとしている。
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