トヨタのラグジュアリーミニバン「ヴェルファイア」がフルモデルチェンジを果たした。一部ではモデル消滅の噂も囁かれていたが、ちょいワル雰囲気のスポーティ路線で新型アルファードと差別化を図り見事に復活。8年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型ヴェルファイアはどうのように変化したのだろうか?新型と先代モデルを比較してみよう。
モデル消滅の危機から復活!ちょいワル雰囲気でスポーティに仕立てた!
トヨタの高級ミニバンであるヴェルファイアとアルファードは2023年6月にフルモデルチェンジを果たし進化を遂げた。ヴェルファイアは販売台数の低迷から一部ではモデル消滅の噂も囁かれていたが、ちょいワル雰囲気のスポーティ路線で新型アルファードと差別化を図り見事に復活。「運転する喜び」という高級ミニバンの新しい方向性を目指して開発が進められた今回のフルモデルチェンジで、先代モデルからどのように変化したのだろうか? 今回はヴェルファイアの新旧比較をみていこう。
エクステリア比較】ツヤ有り黒塗装×漆黒メッキでアグレッシブな印象
新型ヴェルファイアは「世界基準の大空間高級サルーン」をコンセプトに開発され、ユーザーの“こだわり”に応えるべく、周囲を圧倒する存在感のあるスタイルが特徴だ。新型アルファードと比較してもアグレッシブで迫力あるデザインに仕上げられている。
フロントフェイスは、歴代モデルで続いた2段ヘッドライトが進化し、LEDヘッドランプ、クリアランスランプ、ターンランプなどの機能を一体化。3眼LEDヘッドランプにより力強い眼差しを印象づけて
いる。新型ヴェルファイア専用グレードである「Z Premier」はツヤ有り黒塗装×漆黒メッキが特徴で、アグレッシブな印象を強調。ヴェルファイアらしいアグレッシブさを大切にし、上品方向へ存在感を追求してる。
また、新型ヴェルファイアは新型アルファード同様に、Bピラーをブラックアウトしてグラスエリアを連続的に見せるデザインは共通。リアのデザインは新型アルファードに比べ、リヤコンビランプ上側のメッキパーツを水平配置している。
ボディサイズを比較してみると、
【新型ヴェルファイア】
全長×全幅×全高:4995mm×1850mm×1945mm
ホイールベース:3000mm
【先代ヴェルファイア】
全長×全幅×全高:4935mm×1850mm×1950mm
ホイールベース:3000mm
新型は先代に比べ、全長+60mm、全幅±0mm、全高-5mmとなっている。
使い勝手に影響する最小回転半径は、
新型ヴェルファイア 5.9m
先代ヴェルファイア 5.6〜5.8mm となっている。
一般的な機械式駐車場のサイズ制限である「全長5000mm未満、全幅1850mm以下」を維持しながら、新型ヴェルファイアのボディサイズは先代に比べて、全長は60mm大きく、全高は5mm度低く、全幅は同等の数値となっている。
【インテリア比較】「Z Premier」のエグゼクティブパワーシートはプレミアムナッパ本革を使用
新型アルファード同様に、ヴェルファイアも先代モデルよりも広い前後席間距離を確保。フロントシートからセカンドシートまでの距離は1315mm、サードシートまでの距離は2205mmと、先代よりそれぞれ5mm、10mm拡大されている。新型モデルは自然なドライビングポジションを維持しながら、後部座席の広さを確保することで、乗車する人全員が快適に過ごせる室内環境を実現している。
「Z Premier」標準装備されているエグゼクティブパワーシートは、シート表皮には上質な肌触りのプレミアムナッパ本革を採用し、スライドの移動距離は最大530mmと旧型より拡大。アームレストにはリクライニングを倒しても肩を張らずにリラックスできる形状を採用している。ウォークスルー幅も、先代より広い175mmを確保している。
最上級グレード「Executive Lounge」のセカンドシートには、快適に操作できる480mmのパワーロングスライドを採用。3列目への素早い乗り降りも可能となっている。全身の筋肉を最も使わない姿勢でくつろげるように検証されているため、走行中も快適に過ごせる。なお、480mm以上のロングスライドを電動と手動で行えるシステムは世界初となる。
【新型ベルファイア】
室内長×室内幅×室内高:3005mm×1660mm×1360mm
【先代ベルファイア】
室内長×室内幅×室内高:3210mm×1590mm×1400mm
新型は先代に比べ、室内長-205mm、室内幅+70mm、室内高-40mmとなっている。
【パワートレーン比較】2.4L直4ターボは最高出力279PSとパワフル!
新型ヴェルファイアは、2.4Lガソリンターボ、2.5Lハイブリッドの2つのパワートレーンを採用している。
新型ヴェルファイアの2.4Lの直列4気筒ガソリンターボは、T24A-FTS型でGK-Kプラットフォームを採用する『クラウンクロスオーバー』、レクサス『NX』にも搭載されているものと同様となる。
最高出力279ps/最大トルク430Nmを発揮する。先代モデルにはターボエンジンは設定されず、3.5L V6の自然吸気が用意されていて、最高出力301ps/最大トルク361Nmであったので、トルクは69Nmアップし低速度域での力強さを増している。加えてアクセルペダルをショートストローク化したことで、少ない操作量でも車両の重さを感じさせない力強い加速を実現。走り出しから常用域での不快なエンジンノイズ低減と、加速時のスポーティなサウンドチューニングにより、運転する楽しさを追求している。なお使用燃料は先代のV6同様にプレミアガソリンとなる。
ハイブリッド車は、新型アルファード同様に2.5L直列4気筒DOHC(A25A-FXS)とフロント5NM型/リヤ4NMのモーターを組み合わせ、システム最高出力184kw(250ps)を誇る。先代のシステム出力は197psだったので、新型はシステム出力として53psのパワーアップを果たしたことになる。なお使用燃料はレギュラーガソリン。
また、新型ヴェルファイアはフロントパフォーマンスブレースを装備していて、ラジエターサポートとサイドメンバーを繋ぐヴェルファイア専用のボディ剛性部品を追加することで、走り出しから車両がしっかり動く応答性の良さを実現。運転する喜びを感じ取ることができるだろう。
先代モデルのパワートレインは、2.5Lと3.5Lのガソリンエンジンに、2.5Lのハイブリッドという3種類を設定する。ハイブリッド車の2.5L直列4気筒DOHC(2AR-FXE)はアトキンソンサイクルにリダクション機構付THS-IIを組み合わせる。システム合計145kW(197ps)を発生し、燃費性能はWLTCモードで14.8km/Lとなっている。
ガソリン車の3.5L V型6気筒DOHC(2GR-FKR)は筒内噴射とポート噴射の両インジェクターを備えたトヨタ独自の燃料噴射システムD-4Sを採用し、301ps/361Nmという高出力とWLTCモードで9.6~10.2km/Lという優れた燃費性能を両立している。2.5L直列4気筒DOHC(2AR-FE)は新型モデルと同様のエンジンだ。
■新型ヴェルファイア
【2.5L ハイブリッド】
形式:直列4気筒DOHC
型式:A25A-FXS
排気量:2487cc
最高出力:140kW(190ps)/6000rpm
最大トルク:236Nm/4300~4500prm
フロントモーター
型式:5NM
最高出力:134kW(182ps)
最大トルク:270Nm
リヤモーター
型式:4NM
最高出力:134kW(182ps)
最大トルク:270Nm
【2.4L 直4ターボ】
形式:直列4気筒DOHCターボ
型式:T24A-FTS
排気量:2393cc
最高出力:205kW(279ps)/6000rpm
最大トルク:430Nm/1700〜3600rpm
■先代ヴェルファイア
【2.5L ハイブリッド】
形式:直列4気筒DOHC
型式:2AR-FXE
排気量:2493cc
最高出力:112kW(152ps)/5700rpm
最大トルク:206Nm/4400~4800rpm
フロントモーター
型式:2JM
最高出力:105kW(143ps)
最大トルク:270Nm
リヤモーター
型式:2FM
最高出力:50kW(68ps)
最大トルク:139Nm
【2.5L 直4】
形式:直列4気筒DOHC
型式:2AR-FE
排気量:2493cc
最高出力:134kW(182ps)/6000rpm
最大トルク:235Nm/4100rpm
【3.5L V6】
形式:V型6気筒DOHC
型式:2GR-FE
総排気量:3456cc
最高出力:206kW(280ps)/6200rpm
最大トルク:344Nm/4700rpm
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