債券相場は上昇が予想されている。前日の米国市場で長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買いが先行する見通し。この日に行われる40年債入札では一定の需要を集めて無難に消化され、相場の支援材料になるとの見方もある。
長期国債先物(3月物) | 151円80銭台後半~152円00銭台前半か(前日151円88銭) |
新発10年物国債(361回債)利回り | 0.025%~0.035%か (前日0.035%) |
長期国債先物の夜間取引で3月物は、取引序盤に下落する場面もあったが、米長期金利の低下を背景に徐々に水準を切り上げ、結局は前日の日中取引終値比8銭高の151円96銭で高値引けした。
市場関係者の見方
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジスト
- きょうの債券相場は上伸とみる
- 他市場は新型コロナウイルス関連のリスクオフから円債に追い風
- 40年債入札後は相場が一段高となる公算も
- 先物中心限月の予想レンジは151円89銭~152円03銭
40年債入札
- 発行予定額は5000億円程度
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介債券ストラテジスト
- 日銀の3月点検を巡る不透明感は積極的な応札手控え要因に
- 40年債利回りは本年度高値(0.705%)付近まで調整しており、この水準で迎えれば相応の押し目買い需要
- 入札の大崩れを懸念する市場参加者も少ないとみられ、消化に足る需要を集め無難に通過すると予想
- 備考:日本債券:40年利付国債の過去の入札結果(表)
海外市場の流れ
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